2004年度講演会 |
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早稲田大学現代文学会企画 2004年度講演会 「批評」の不/可能性 語られたこと 語られぬこと ―― 語ること |
今年度依頼した講演者たちはそれぞれ「客観的な史実・事実」のもつ暴力性に対して批判を加えている。 岡真理氏は、アラブ文学・第三世界的フェミニズムを研究し、表象行為が孕む危険性と、その中でなお志向すべき他者へ向けて言及を続ける。 米谷匡史氏は、戦前・戦後の日本思想史を研究し、歴史の固定されたパースペクティブからこぼれ落ちてしまう言説の在り方を再検討しながら、今日的な現象への批判的介入を試みる。 だが、彼らも決して「客観的な史実・事実」のもつ暴力性に対して外在的な存在ではない。その二人が語ることも、そのような暴力性への加担からは逃れられないだろう。しかし、この講演会が自覚と緊張感を伴って行なわれ、一つの対話となるならば、それ以後にもつながっていく何らかの行為が立ち現れてくるのではないか。 |
■講演者紹介
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■開催日時・会場 2004/12/11(土) 開場16:00 開演16:30 西早稲田キャンパス7号館319教室 ※入場料無料 |
■講演会対策勉強会 現代文学会では講演会へ向け会員の理解を深め、また共有するための勉強会・読書会を行なっています。 「受苦的存在への思考――岡真理/米谷匡史を介して――」(土屋) 「小川洋子『妊娠カレンダー』――読むということ」(土屋) 「テクストを読む」 (古田島) 「哲学という切り口から倫理」(杉本) 「メディアと他者の表象」(鈴木) 「批評する主体、主体のゆらぎ―シモーヌ・ヴェイユの場合―」(長谷部) 「批評としての演劇」(和田) 「<RAMSAY>を巡って」 (山口) 「日本古典文学の視点。それは女性の言葉であるか?〜セクシャリティを中心に〜」(梅田径) 「三木清の『世界史の哲学』を読む」(小松) 「誰が誰に語るアジア連帯か 読書会」(土屋) |
■アクセス JR山手線高田馬場駅より徒歩15分 東京メトロ東西線早稲田駅より徒歩5分 |