赤い花

ー子どもみたいに笑うあなたが大好きだった



砂漠を旅する途中、休憩した大きな岩の陰で真っ赤な花を見つけた。

指先で花びらを触るとひんやりと冷たく気持ちがいい。

そんな私に気づいたあなたは「それ食べれるのか?」

なんて聞くから、「駄目よ。珍しい花なのよ。5年に一度しか咲かないの。」

花に伸びかけた手を慌てて止めた。

そのまま沈黙。

「じゃあ、もうみえねぇな俺は・・・。」しばらくして真剣な顔をしながら口を開いた。

あなたのそんな顔見た事なかったから、心臓が苦しくなって、気づいたら

「見えるわよ。私、一緒に見たいわ。」

残酷な事を言っていた。



ごめんさない。

だって、これはもう愛の告白だ。



笑顔でそんな事を言う私に、あなたは突然キスをした。


知っていたのよね。私の気持ち。

知っていたのよね。きっと私は一緒に行けない。



一緒にいられない事を知っているアナタに私は告白をした。

なんて我がまま。

なんて残酷。



そんな私にあなたはキスをした。

とてもぶっきらぼうに。

とても優しく。




―子どもみたいに笑うあなたが大好きだった




私、一番愛している国を一番愛している人に見せたいから・・・


ここに残るわ。


そしていつかきっと、一緒にあの赤い花をみましょうね。


・・・・・・ルフィさん
真結に思いっきり影響され(笑)書いたことも無いルフィ×ビビをかいちまったぜ。
いい経験になりました。

Page: 1 | WorkList

Note
  • コメントは全角800字まで。
  • パスワードは記事メンテ時に使用します。
Decoration
  • あいうえお [!あいうえお!]
  • かきくけこ [+かきくけこ+]
  • さしすせそ [-さしすせそ-]
  • たちつてと [*たちつてと*]
  • なにぬねの [/なにぬねの/]
Emoicon

Page: 1 | WorkList