そんな君も好きだから
- 2006-06-14T16:08
- 柚城 悠 <apochoco.at.hotmail.com>
貴方はまるで弟を可愛がるかのように
俺の頭を撫でてくる
俺の心を分かっているのにはぶらかすようなその笑顔が
時々俺の心に重い何かを落としていく
女にだらしが無いとか言われている俺にだって時には本気の恋愛も考えていると言う事を
貴方にだけは分かって欲しい
―――――――――――――
「ねぇサンジ君。今度の食費の事なんだけど―……」
忙しく夕飯の支度をしている俺の元へ家計簿を片手に彼女がやってきた。
俺は一旦鍋の火を止め、彼女の疲れを癒すべくほんのりバニラの香りのする「コナコーヒー」を用意し、手元へそっと差し出した。
「ああ、そういえばそろそろ底付きそうだからまた考えねェといけないな…;」
「先月は結構肉代で飛んでったしね―…今月は少し抑え目にするけど。いけそう?」
「心配無いっすよナミすゎん。任せてくださいv」
「そう、ならいいわ。何時も悪いわねサンジ君;普通なら食事代にこそ力を入れたいとこなんだけど;」
「まぁ仕方無いと思うぜ……?周りがああだし……?」
熱々に作ったコーヒーを啜りながら話す彼女。
食費なんてどうでもいい。少しの材料さえあれば何十、何百と料理を作る事が出来るのだから。
それよりも今は美味しそうにコーヒーを飲み続ける彼女を見ていたい……
しばらく彼女が家計簿に没頭している間煙草をふかしつつ自分も休憩を取る。
何時も俺が煙草を吸い始めると彼女は煙たそうに顔を顰める
どんな顔をしてもどんな仕草でも全てが愛しく思ってしまう。
「ところでサンジ君、ウォーターセブンでもらったあの手紙、一体何なのよ;前半部分ほぼラブレターでしょ;まァ分かっていたからほぼ飛ばして読んだけど…恥ずかしいから次からは控えてよね;」
「え?あれ全部読んでくれて無いの;俺前日徹夜してあれ書いたんだぜーナミすゎん;」
「はいはい、徹夜までして頑張ってくれたのは嬉しいけど、出来ればその間に一人でも多くの敵を倒していてくれればもっと嬉しかったわぁ〜…」
俺の頭を撫でながら笑顔を向けてくる。
何時もそう、俺がどんなに本気の愛情を向けても上手い具合にはぶらかす。
そのたびに俺の心にいくつもの皹が入る事を彼女は知っているのだろうか
「でもま、サンジ君が乗り込んでくれたお陰で少しは道が開けたんだし…その点は礼を言うわvありがとねサンジ君」
その言葉と笑顔に俺の心の皹は少し消えていく。
これが所謂「アメと鞭」と言うやつなのだろうか。軽く凹んだ気持ちも一気に明るいものへと変えてくれる。
その変動の激しさにたまに彼女に唖然とされる事もあるが本心から出てるのだから仕方が無い。
「ナミさん、コーヒーのお代わり入れるかい?」
「んー……もうそろそろ部屋に戻って仕事の続きをしなきゃいけないから、サンジ君後で部屋まで持ってきて貰える?出来れば夜食もつけて欲しいわ」
「分かりましたv準備出来次第部屋に持って行くからゆっくり仕事しててくれよ。今日はとびっきり上手くて身体に優しい夜食を用意するぜ?」
「ありがとうサンジ君。何時も助かるわvだから大好きよ?」
そう言って俺の頬にキスを落とし彼女は部屋へと戻っていた。
こう言う時だけ好きだの助かるだのと嬉しい事を言って来る
けど、それでも言われてとても幸せに思ってしまう俺はただの単純で馬鹿で…
そんな事をいちいち考えていても仕方が無い
同じ船に乗り込んでいるのだ、彼女の為に尽くし、気持ちを一生懸命伝えれば何時かは
彼女も分かってくれるだろう
そう信じて俺は今日もまた彼女の為に夜食を作る
あ゛ー;;もう即興で作った短編なのでもう文章構成バラバラと言いますか・・・
サンジが女々しい男になっちまってる(汗)
それにしてもこのナミ、酷くないっすかね?wwまぁ俺の中でサンナミは・・ナミはツンデレ属性だと思ってるんで。w
微妙に厳しい程度でいいかと思います(ェ)
取り合えずお目汚し失礼しました;;(チーン
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