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いつかきっと・・・bV

ザザーーン・・・・
海に漂う一隻のボートには一人の女性がいた。
コロンである、呆然と空を見上げ自嘲気味に笑っている
なにをやってるんだろう、命令に逆らいあんなにも居心地がよかったパラティエを抜け出してきた、かりにも暗殺部隊では氷の女といわれていた私がなぜこんなに心が揺れ動くの?
なにも暗殺してきたのはこれが初めてじゃない、命令で故郷も火の海にしたじゃない。
それが今更こんな感情を抱くなんてばかげてる。
でも、それでもやっぱりあいつをヴォルバットを許せない。
いつも理由は教えずただ暗殺して来いというあいつだけは…
今回はなんでサンジをターゲットにしたのかなんとしてでも聞きだして理由によっては・・・
怒りがコロンを突き動かしていた。
ヴォル『よく戻ったな、仕事は順調に言ったのだろうな?』
しゃがれ声のこの船の船長、ヴォルバットが私に話しかけてくる。
私は彼に氷の眼差しで問いかける、なぜサンジ暗殺をさせたのかを
すると応えは『あいつにはでかい貸しがある』とだけ応えた。
これは昔になにかあったことをいみしていた。
確かにサンジは料理をけなした奴や料理を粗末にした奴には誰であろうとけんか腰になり最悪の場合本当に喧嘩をしたこともあった。
でもそれだけで?!サンジに負けただけだけで私に暗殺を?!
怒りに私は震えていた。
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サ「つきあってやるぜ、海賊王!」
サンジが麦わら海賊団の仲間となり、いち早くコロンを探しにメリー号は出発した。
そしてサンジは船の中で料理を作りながらもコロンの身を案じていた。
命を狙われていたのにもかかわらずに
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コ「あんたみたいな奴に従うのはまっぴらよ!」
私はそう叫びながらヴォルバットに小刀を投げつける。
けれどそれはあたらずに終わってしまい、その後は苦戦し続け私はあっけなく返り討ちにあってしまった。
コ(バイバイ・・・サンジ、ゾロ)
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サ「お前、コロンちゃんとはどんな関係だったんだ?」
ゾ「ん?あいつとは俺がまだ賞金稼ぎで食い扶持を稼いでた時にしりあったんだ、あのころは何の感情もないような目をしてたがな」
ゾロのその言葉に俺は少なくともこいつとコロンちゃんが昔恋人同士だったのはありえねぇと安心し空を見上げれば一羽のカモメが船の上を飛んでいた
ナ「いた!あの船、まちがいなくヴォルバットの船ね」
コロンちゃんを探している間に村からヴォルバットがコロンちゃんを暗殺者にしたという話が聞けて俺らはヴォルバットの船を捜していたがついにみつけた。
ル「ゴムゴムの・・・」
俺が船を睨みつけているとルフィーが両腕を伸ばし狙いを定めている。
俺は迷うことなくルフィーにしがみつき「いつでもいいぜ」といおうとしたらゾロも俺と同じことをしていた。
ル「ゴムゴムのロケットーーーー!」
ウ「あ!おい・・・っていっちまったよ;」
ナ「まったくもう!コロンがどこに居るのかもまだわかんないってのにまた無茶して!」
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コ「ン…?」
どうやら私、まだ生きてるみたいね。
まったくしぶといわね私も・・・・
上体を起こしあたりを見回してみれば私は倉庫に閉じ込められてしまったらしい。
どうやらまだ使い道があるのか、それとも後でみなの前で殺すつもりなのか・・・
パラティエは今頃大忙しのころだろうな。BGMようにお詫びとお礼もかねて録音貝に私の歌も録音しておいたしお客もふえてるだろうな
サ「コロンちゃん、どこだーーー!」
うそ?!サンジさん?!何で…?!
コ「サンジさん?!」
私はドアに耳を傾けそうさけぶ、この声が幻か幻聴の方がよかったのかそれは分からない。
でも声が聞けてほっとしたのも本当だ
サ「よかった、無事だな?!」
ほっとした彼の声を聞き私は言葉につまり何もいえなかった。
そんな私にもう一人意外な人物が声をかけてきた
ゾ「危ないからすこしさがってな」
ゾロ?!嘘…なんでゾロまで?!
私は驚きながらも倉庫の隅っこまで下がれば彼の技でドアは砕け落ちた。
サ「コロンちゃん!」
呆然としてる私にサンジが駆け寄れば私は彼に一言投げかける
コ「なんで?!私。。彼方をころそうとしてたんだよ?!それなのに・・・」
嬉しさと申し訳なさ出私の声はほとんど涙声だ。
こんなに優しい人を私は殺そうとしてたんだ・・・
いくら謝ってもたりないくらい・・・
手下「まて!そこの麦わら!俺らの飯かえせーーーーー!」
ル「なんらおまへんなとこにいたほか(訳:なんだお前そんなとこにいたのか)」
口いっぱいに肉をほおばってしっかりヴォルバットの手下に追い掛け回されて登場してきたルフィーに私はでかかった涙が引っ込んでしまった。
ゾ・サ(「あの、、、馬鹿!;」)
コ「とりあえず、こっちよ!」
私はとにかくサンジの手を引いて走り出す。
ここは物心ついた時から居る船、逃げ道くらいちゃんと殻で覚えこんでいる。
コ「で、なんでまたあの二人はいなくなってるのよ;」
狭い室内に身を隠しゾロとルフィーさんがいないことに気がつきサンジサンも私も大きく溜息をつく。まったく、ゾロの方向音痴は相変わらずね。
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狭い室内に二人きり、、、
俺は外の様子を伺い、逃げ出すチャンスを狙ってる彼女を意識してしまう中、ふと彼女の「彼方を殺そうとしてたのになんで」というあの言葉がよぎった。
いつもの俺なら「男がレディーを守るのは当然さ」というだろうが、何故か彼女に対してはその言葉が出なかった。そんな簡単な言葉でかたずけたくなかった。
彼女を守りたいと他のどんなレディーよりも強く願い、違った意味で傍にいたいと願わずに入られなくなる。女性にだらしないといわれ続けいろんなレディーも見てきたがこんな感情は初めての事だった。本当に人を好きになるって言うのはこういうことなのかもしれない。
コ「サンジさん?…サンジサンってば!」
サ(?!)
彼女の言葉で我に返る俺にコロンちゃんが呆れ顔で見つめている。
コ「またナミサンか他の綺麗なお姉さんの事でも考えていたんでしょ?
  まったく、こんなときだってのに」
サ(「ごかいだーーー!;;」)
コ「まいっか、いつもの事だし、それよりも、ほらあれ。」
コロンちゃんが指差してる先に一隻のボートがあった。
サ「なるほど、あれで」
コ「ご名答、でも問題は・・・・;」
サ「あの二人の居場所・・・だな;」
ったく、あいつらどこ行ったんだ;
ルフィーはどっかとび回ってるだろうから気にしないでおくとしてゾロだな。
あいつに関しては居場所が全く見当がつかない。
こっからボートまでは大体200メートルってとこだから俺ら二人だけなら余裕だがあいつらを探しながらとなるとむずくかしくなる。
コ「私が劣りになるからその好きに二人を探してボートに乗り込み沖へ向かって。手下をまいたら私もおいかけるから」
彼女の提案に俺は文字どうり面食らった。
そんな事できるわけがない、だが方法はそれしかないようだ
コ「心配しないで、伝えてない事もあるし、簡単には殺され矢しないわよ。それに私、動きの早さには自信があるから。3,2,1.でいくわよ!」
伝えたい事がある、それに俺は淡い期待を抱かずに入られなくなった。
本当に俺って奴はこんな時に;
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コ「3・・・2・・1・・・GO!」
コロンの合図で二人は行動に出る、コロンは手下をひきつけサンジはゾロとルフィーを探し始め、ゾロは甲板にでる廊下をルフィーを引きずり走り、サンジと合流。
ナミもウソップもやっとヴォルバットの船に乗り込み逃げ出し口を確保していた。
コ(・・・・!)
突然コロンを濃い霧が包み込む。
ヴォルの得意技”幻影術”だ
相手の暗い過去で包み殺すというなんとも卑怯な手口・・・・
村人「たすけて。。熱いよ。痛いよ。コロンなんで裏切ったの?」
コ(あ。。。、あ。。。。)
コロンは凍りつき動きを封じられた
ヴォル『酷いもんだ、みーーンナお前がやったんだからな』
ちがう!私。。。私。。。。!
ヴォル『違わないさ。お前がやったんだ。殺したんだ」
コ「やめてーーーーー!」
コロンは泣き叫び我を失った。はたから見れば狂った人物他でもない
ル『ゴムゴムの風車!」
ルフィーの技できりは晴れるがコロンの様子はあいかわらずだった
それを見たクルー全員は怒り狂い、戦いを挑む。
ヴォルvs麦わら海賊団の戦いは長く続いたがサンジ、ゾロ。ルフィーのコンボ技『ムチマキシュート」でヴォルをたおしコロンも正気をとりもどし6人はメリー号へと戻った。
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サ「よし、味付け完了!」
コ「こっちのスコーンもいい具合に。。。ってルフィーー!それまだ生!;」
ナ「ルフィー!勝手に蜜柑たべるんじゃないわよ!」
ウ「俺が退治した怪獣だがそれはもうでかくてな(以下省略)」
ゾ「zzz」
様々な声が飛び交い、笑い声が耐えないメリー号。
いつの間にか私も麦わら海賊団一味になってる。
私は幸福さを胸に抱き台所に向かいデザートをもう一品作る事にした。
サ(まったく、あいつらがいたんじゃムードの欠片もありゃしない;)
俺は台所に向かったコロンちゃんを見つければ追いかけて一緒にデザートを作り始めた。
コ「手伝ってくれてありがとう、助かっちゃた」
満面笑顔でお礼を言うコロンちゃん。
その笑顔がどれだけ俺の心を掴んでるのかきがついているのだろうか?
サ「そういや、伝えたい事ってなんだったんだ?』
俺は聞きたくてしょうがないことを単刀直入に聞く、回りくどいのは好きじゃない
コ「あ〜、あれ?それはね」
サ「それは?」
コ「ナ。イ。ショ♡」
人差し指を俺の口に当てて微笑むコロンちゃん。
一気に俺のボルテージは跳ね上がる。
コ(知らなくて良い。今はまだ教えてあげない。いつかきっと全てを打ち明けるから。
今はまだ彼方と同じ夢、オールドブルーを追いかけさせて・・・・)
賑やかな甲板をよそに台所ではかなり良い雰囲気が漂う。
これ以上邪魔をするのも無粋というもの・・・
この後の展開は想像でお楽しみくださいv
・・・・fin
はいvどもv
かなり長くなりましたがやっとシリーズ完結!
いかがでしたでしょうか?
なんかサンジの初恋ってこんな感じがしてしょうがないんですよね。
し。。。しかし、今回は青春ではなく原作に近いものにしようとしたのに結局青春物っぽい;
ま、いいか。どうせパラレルだしv(こらv
ではまたーーーv(いい加減な;

[mente]

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