小説・詩

この頃、少し心配な事がある。それは、最近ルフィが海賊になると騒いでいる事。でも、あの子の夢を私は止めない。止められない。止める権利などない。
ルフィは海に出ても大丈夫、そんな気はずっとしていたけれど、やはり、
ずっとここにいた暖かくて明るい存在を失うのは辛い。けれど、でも、
私はルフィが海賊になって宝払いをしてくれるのが密かな先の楽しみでもある。
でも、“かわいい子には
　　　　　　　旅をさせよ”ということわざもある。
私はルフィの背中を押すべきか、押さないべきか迷っていた。
−10年後、旅立つルフィを目の前に、迷いはもうふっきれたけれど、
　寂しくなるわね。
−ルフィはこの村の太陽だったから。
でも、相変わらずこの村の活気と陽気さ、明るさは変わらない。
そしてしばらくたった後、私は元気そうなルフィの笑顔を、写真越しに
見る事となる。
WONTED
−麦わらのルフィ−
懸賞金
３億ベリー