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Night
「おい」
夕食の後片付けも、明日の朝食の仕込みも終えた。
今日の船番はルフィ。
つまみ食い大王に出す夜食は無い。
「…………。」
「おい、聞いてんのか」
身体が少し重い。
今日一日の疲れが溜まっているのがわかる。
あと一服だけゆっくりしたら、とっとと風呂に入って寝よう!
そんなおれの完璧な計画を、背後に立つクソマリモはどうしても阻止したいらしい。
「無視すんじゃねェ」
声が、さらに近くなった。
普段より低い――ということは、どうやらおれの反応はヤツの機嫌を損ねたらしい。
「――あー…悪ィ。…何か用か?酒ならソコにあるだろ。あんま飲み過ぎんな、出費がかさむ」
「酒じゃない」
「フーン」
特に意味もなく、食器用のスポンジを手に取ってみる。
ジュワッと握っても、水は一滴も出ない。
「…なぁ、もう終わったんだろ?」
ぐ、と押し付けられたその身体。
猛々しい筋肉のせいか――1pしか変わらないはずのヤツの身体が、やけに大きく感じられてしまう。
「……今日は無理だぜ。ルフィが明日上陸だっつってたろ?そんなフザケたことして疲れ溜まったらアホらしいじゃねェか」
「疲れなきゃいい」
「……あのなァ」
振り返るのも、馬鹿馬鹿しい。
…――だけどもちろん、馬鹿なのはおれの方で。
スポンジを元の位置に戻す。
ヤツの唇が、首に押し付けられた。
「…ここじゃ、嫌だ。」
笑う、クソマリモ。
くたばっちまえ。
END.
うぎゃあすみませんすみません。
ご挨拶送れて申し訳ないです、コイチと申す者です。
今日初めてこちらのサイト様に流れ着いて参りました。
自サイトに掲載している短文です、どうぞ笑って流してやって下さい。笑
なりチャにはサンジで参加させていただく予定です!
よろしくお願いいたします

[mente]
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読んだよ!読んだ!こりゃいいぜっ。グッときた。
あ、初めまして(ペコリ/笑)
サンジが精一杯抵抗している所が可愛らしい。きっと顔は真っ赤なんででしょうねぇ。フフフ(爆)
素敵な物語をありがとうっ。
mente
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