銅の加熱による酸化銅の簡易除去法  事例7


銅は多くの分野で使われている。又 銅は雰囲気媒体にとってもいろいろな化合物を生成して 不可解な現象を引き起こす事も知れら得ている。 空気中で加熱された銅は表面が黒い酸化銅皮膜を形成する。之は酸化第二銅で絶縁体の仲間であるので 場合によっては之を除かないといけない。この間違法をココに示しましょう  


皆さんの中学時代に化学実験で 銅線をアルコールランプ等で加熱して 黒い酸化銅の銅線を作り、之をアルコール入れた試験管を加熱して ガス化したアルコールにこの黒い酸化銅の線を入れると この黒が徐々に消えて茶色に変わってゆくのを 経験した事があると思います。 之が 酸化銅皮膜の簡易除去法の原理例です。  


アルコールは加熱されると 変質してアルデヒドというものができます。これは 酸素欠乏化合物で いつでも酸素をほしがっています。すなわち 強力な還元剤です。このため 酸化銅の酸素が このアルデヒドに触れると 酸化銅が還元されて(酸素を抜き取られて) 銅に戻るのです。


この機構を示します。こちらから 見てください。


以上から アルコールによる酸化銅の還元効果は加熱される、その温度が大きく関係すること、又 ケトンでもある程度の効果が期待されること、アルコールやケトンの分子量が小さいものほど その効果も大きいようです。ただし アルコールでもメタノールは アルデヒドとしてホルムアルデヒドを生成するので換気などにて吸入しないようにすることが大切です。


アルコールの害について 


アルコールは加熱されると 変質してアルデヒドというものができます。メタノールからは ホルムアルデヒドが、エタノールからは アセトアルデヒドが 生成されます。前者は異常に吸入すると失明、後者は2日酔い の原因になります。ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の一因でもあります。くれぐれも 留意してください。