はいはい、2006年冬の物です。 これはラストにMIDI流したのでそれで十分満足です。 今回は最初から流させていただきます。 赤鼻のトナカイのお話。 あの赤鼻のトナカイの曲だけでサンタさんを嫌いにならないで下さい!(ぁ 良い人なんです、うん。 あれ、この話をもとに曲だっけ、あれどっちだっけ。 あ、この話をもとにです。ああ。 結構調べました。大変でした。 ではでは。 --------------------------------------------- 寒い寒いある場所に ルドルフというトナカイがいました。 ルドルフは世界でたった一匹、赤く光る鼻をもつトナカイ。 なので皆から「赤鼻のルドルフ」とよばれて笑われていたので ルドルフは自分の鼻が大嫌い。 家族までもが馬鹿にされる始末。 「僕は皆と違う。どうして赤い鼻なんだろう?どうして皆と違うんだろう?こんな鼻じゃなければいいのに。」 こんなルドルフを、家族は可哀想に思いましたが、どうする事もできません。 ---------------------- ある年のクリスマスイヴ。 サンタクロースは出かける準備をしています。 ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、コメット、 キューピッド、ダンダー、ブリクセムの八匹のトナカイを連れ世界中をまわる準備です。 そりの中には沢山のおもちゃが積み込まれ、いつでも出発可能です。 他のトナカイ達も皆、サンタクロースとトナカイ達を見送ろうと集まっていました。 サンタクロースのトナカイは皆のヒーローなのですから。 どんなトナカイでも、一度はサンタクロースのトナカイになりたい、と思うのです。 ----------------------- しかし、大変な事になってしまいました。 夜になるにつれて、霧が辺り一面にたちこめてきたのです。 サンタさんはテレビをつけました。 ニュースでは霧が地球全体を包みこんだという知らせがあります。 「しまった、これでは煙突がどこにあるか分からんぞ!プレゼントが渡せない!」 サンタクロースがそう叫ぶと、皆そわそわしだし、どうすればいいか分からなくなってしまいました。 そうして皆が困っていた時、ルドルフは一人、森の中にいました。 -------------------------- 皆の前に行きたくなかったからです。 サンタクロースの見送りに行くと、赤い鼻を見られて、皆に笑われる。 そんな時、見送りに行ったはずの妹が帰ってきてルドルフに言いました。 「お兄ちゃん、サンタさんの見送りに行こうよ。もう出発しちゃう。」 ルドルフは最初は嫌がりましたが、妹が何度もしつこく言うので諦めて、 サンタクロースの見送りに行く事にしました。 ルドルフはビクビクしながら、皆の集まっている所へ行きました。 すると、やはり皆はざわざわ騒ぎはじめました。 来るんじゃなかったとルドルフは泣きそうになりました。 その時、サンタクロースも皆が騒いでるのに気がつきました。 ----------------------------- 「どうして皆騒いでるんだい?」 と近くのトナカイにたずねました。 「ルドルフ、赤鼻のルドルフが来たんです。」 と、トナカイは答えて、ルドルフのいる方へ鼻を向けました。 サンタクロースはルドルフを見るなり、たいへんびっくりしました。 ルドルフの鼻がどんなものよりも明るくて、ぴかぴか光る赤い鼻だったからです。 「これで大丈夫だ! ルドルフの鼻があれば、こんなに深い霧の中でも煙突の場所が分かる!」 と、サンタクロースは思いました。 サンタクロースは急いでルドルフの元へ行きます。 ---------------------------------- ルドルフはびっくりしました。なにせ、目の前にサンタクロースが来たのですから。 「ルドルフ、わしと一緒にまわってくれないか。」 とサンタクロースは言いました。 「でも」 自分に全く自信がなかったのです。 皆と違う自分にいったい何ができるのかと思うと返事ができませんでした。 「でも、僕は赤い鼻のトナカイで・・・皆と違います。」 ルドルフの目は涙でいっぱいでした。 けれどもサンタクロースは言いました。 「そうだ、お前は赤鼻のトナカイだ。皆とは違う。 でも、だからだ。 お前のぴかぴかの赤鼻は、皆と違うから、暗い夜道を照らす事ができる。 だから役に立つんだよ。」 ---------------------------------- 「僕が・・役に立つ?」 ルドルフは驚きました。 「そうだ、役に立つんだ。さぁ、こっちへ来てくれ。」 サンタクロースはルドルフを連れて、そりの所へ行き、 ルドルフを八匹のトナカイの一番前につなぎました。 サンタクロースはそりにのりこみ、叫びました。 「おい、ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、コメット 、キューピッド、ダンダー、ブリクセム――そして、ルドルフ! 山を越えて、海を越えて、ゆくぞ、ゆくぞ、そらゆくぞ!」 サンタクロースと九匹のトナカイは飛び立ちました――――−−‐…・ ------------------------------------ 「頑張るぞ、僕、頑張る!」 ルドルフは決意し、はりきって赤い鼻で前をめいっぱい明るくしました。 前が見えるように、煙突が見えるように。 そのおかげで夜空にはルドルフの光の軌跡がみえていました。 霧だけではなく、雨がふっている町もありました。 雪がふっている町もありました。霙がふっている町もありました。 けれども、 灯台のように明るいルドルフの鼻のおかげで、 どんな煙突も、どこにあるかはっきりわかりました。 ルドルフのおかげで、その年のクリスマスイブは皆にプレゼントを届ける事ができたのです。 ルドルフは、この夜から、一番有名なトナカイになりました。 最初は、恥ずかしかった大きな赤い鼻、ぴかぴか光る大きな鼻が、今では皆の憧れです。 その年のクリスマスイヴからいままで、ずっとルドルフは九匹の一番前にいます。 そして楽しく、元気に、前を明るく照らしているのです。 あの日の誘いはサンタさんも気づかない、プレゼントだったのかもしれません。 おわり ---------------------------------------- 修正しまくったので元の原作と少し違う所があります。 てか語り方全て違います。いやあれは幼年期の子向けだったんだ!! とにかく変えました。変えまくりました。 とにかくテレビでニュースとかもう現代化ですから。でも皆違和感無く読んだのかな? 真っ赤なお鼻の トナカイさんは いつもみんなの 笑いもの でもその年の クリスマスの日 サンタのおじさんは いいました 暗い夜道は ピカピカの おまえの鼻が 役に立つのさ いつも泣いてた トナカイさんは 今宵こそはと 喜びました