やっと、辿り、着いっ……[息を切らした壮年の男が、深呼吸で息を整えてから扉を開けた]随分と賑っているようだな。私は聖騎士団所属のクラスター=ヴェルセンドルだ。所用あってこの村に着たんだが、恥ずかしながらこの辺りの地理にとんと疎くてね。宿を探すのに一苦労だったよ。お陰で昨日は野宿だった。[...は宿帳に記入しながら照れたように頭を掻いた]