[倒れ行く鳩を横目に、おにぎりへと手を伸ばす。微かに手が震えていたのは何かの後遺症か。] た べた事は な い味 、だな …。[まわらぬ呂律。ジャリ、ゴリ、メメタァ!と口の中で元気に弾ける具材に感心しながら嚥下すれば、何故だが息があがる。生野菜ならば、とサラダへも手を伸ばし、] っぐ……![うっすらと額に汗をかいた。野菜の青臭さと、しっかり火が通っているのに生臭く感じる肉のハーモニー。]