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2002年度講演会

早稲田大学現代文学会企画 2002年度講演会

変容する「読者」 溶解する「読書」
〜それにしてもいったい誰が「読者」なのか〜

未曾有の出版不況が叫ばれる中「活字メディア」を取り巻く状況は大転換点を迎えている。インターネットの普及や電子書籍の出版等、多メディア化にともない、そもそも「読書」という概念もが変容しつつあるのだ。今回お呼びするお三方は、それぞれ異なる分野からこうした出版と読書に関する諸問題に対して積極的に発言している。出版業界が抱える問題とは?これからの読書はどうなるのか?それにしてもいったい誰が「読者」なのか?

■講演者紹介
  • 小田光雄  (株)パピルス 代表取締役 
  • 永江朗   フリーライター
  • 和田敦彦   信州大学人文学部助教授
■講演会関連勉強会
 現代文学会ではサークル活動の一環として、会員が有志で講演会のテーマを取り扱った勉強会を行っております。今までに行われた勉強会は以下の通りです。

誰が「読者」を殺すのか(森原・中沢)
音読から黙読へ─近代読者の成立(菅原)
読書―電脳世界における(藤田)
昭和初頭の読者意識─芸術大衆化論の周辺(菅原)
「読者」の解体 ―「読者」と読者社会はいかにして消えていくか―(高野)
「文化」への意志〜「活字離れ」という言説(森原)
「〜を読む」ということ―「漱石」の場合―(中沢)
読書と読者―フランスの場合(大谷)
「作者の死−読者の復権」(鈴木)