『西行妖 - 幽々子のスペカの意味』 幽々子は昔、自らの「死に誘う程度の能力」を疎み、西行妖の下で自害し何者かの手によって (恐らく紫ではないかと言われている。しかし、完全な二次設定である。) その肉体を西行妖の妖力の封印に使われ、そして白玉楼で冥界の管理することになる。 今回は何故幽々子は西行妖の元で亡くなったのか、封印したのは紫なのか等は置いておくこととする。 私が一番気になったのは、スペカの指す意味と6面のストーリーの内容である。 6面の内容はかなり抽象的で、解釈もプレイヤーによりかなり変わるとは思うが、 私なりにストーリーというよりは舞台背景になるかも知れないが、解釈していきたいと思う。 まずは、6面で出てきた短歌に注目した。 「願はくは花の下にて春死なん、   その如月の望月のころ」 有名な西行法師の短歌で、 「死ぬときは、桜の花が咲く春に死にたい」 この短歌を詠み、実際にも旧暦では2月16日。 新暦で3月の末期頃に亡くなり願い違わずになった。 西行法師 - Wikipdia [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E8%A1%8C%E6%B3%95%E5%B8%AB] ここでだが、幽々子の名前は西行寺。 西行法師との関係も否定出来ないのでは…? ここでそれを証明できるかもしれない一つのヒントがあった。 上の西行法師のWikiページを見ると、 「弘川寺(ひろかわでら)[大阪府河南町]に庵居、1190年に入寂した。」 気づいただろうか?この文章の中に幽々子のスペカ名の一部があることに。 そう、ヒロカワだ。 スペカ「リポジトリ・オブ・ヒロカワ」 これは恐らく西行法師が亡くなった場所、弘川寺を示しているのではないだろうか? 弘川寺 - Wikipedia [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%98%E5%B7%9D%E5%AF%BA] もし幽々子が西行法師の血縁であるとするならば、弘川寺に住んでいた可能性も高く、 また西行妖は弘川寺の周辺に存在していたのではないかということが言える。 現在、西行妖が白玉楼に存在しているということを考えると、何者かが移動させた可能性が高い。 八坂神奈子、洩矢諏訪子のように神社ごと移動できる神が居ることを考えると、 1本の妖怪桜を現界から冥界へ移動させることもそう難しいことではないだろう。 ヒロカワの意味は解読できたが、リポジトリの意味が不明となる。 リポジトリとは英語で repository と読み、一般には資源、情報の宝庫という意味をさす。 となるとリポジトリ・オブ・ヒロカワの和訳は「宝庫の弘川寺」という意味になる。 しかし、これはどういうことを指すのだろうか。「幽々子の謎について解明するカギは、弘川寺である。」という解釈も出来るが…。 これ以上は弘川寺の歴史を解明する必要がありそうで、脱線するので本来の話に戻す。 なんにせよ、ヒロカワが示すのは「弘川寺」だというのははっきりした。 さて、次は幽々子の6枚のスペカの関連性だが ・亡我郷、生者必滅、バタフライ、ヒロカワ、墨染めの桜、反魂蝶 先ほどのヒロカワの説明も加えこの6枚を並べてみると何かに気付かないだろうか? そう、これは自らの死地である西行妖に近づいていることに気付けるだろう もし亡我郷が冥界を意味するものであるならば、こう説明が出来る。 死→境界(現界と冥界のとの間の結界つまりは「幽明の境」)→生をたどっているのではないか? 生者必滅とは生きている者(現界の人間)は通ろうとすれば滅せられる場所 バタフライとは現界と冥界の狭間である境界を飛び越える力 ヒロカワとはもちろん弘川寺(恐らく幽々子亡き後、供養された場所である?だが死体は西行妖の封印に使われたのだが) こう考えると、死→境界→生という風に考えられるのではないだろうか 西行妖の封印を解く為、言い換えてしまうと自らの命を復活させる為に死への道を逆方向に進んでいるのではないか? しかし、結局は西行妖は満開になることは無かった、それはどうしてだろうか? これは最後のスペカ「反魂蝶」の意味を考えると理解できる。 魂が、反転する。 つまりは生者が死者に、死者は生者になると考えられる。 西行妖は最後のスペカ反魂蝶によってある程度の復活を見せるが、結局は復活せず(満開になることなく) 幽々子は生者として復活は出来なかった。 これは違う方向から考えるとこう言えないだろうか 「幽々子は生者として復活しかけたが反魂蝶により結局は死者に戻った」 ゲームのキャラ設定から引用すると。 東方妖々夢 - キャラ設定.txtより > 幽々子が転生も消滅もせずに楼中に留まっているのも、西行妖の封印 > があるためである。この結界が解けたとたん、止まっていた時間は止 > め処なく流れることになり、それは、再び幽々子の死に繋がる。自分 > を復活させることも白玉楼にいる自分の消滅にも繋がる為、復活は寸 > 前で失敗するのは当然である。 結局生者として復活しても、止まっていた時間が動き出しいつかは再び死が訪れる。 反魂蝶とは、死→境界→生という道を歩んできた幽々子のスペカを、再び死へ戻す意味を含んでいるのだろうか。 やはり幽々子は「死を操る程度の能力」しか持ち合わせていないのかもしれない。 生を操ろうとしても、自らの能力で再び死へ誘ってしまうのか。 東方妖々夢 - スタッフロールより 「咎重き 桜の花の 黄泉の国 生きては見えず 死しても見れず」 ZUN氏 (訳) 『重い過ちを犯している桜(西行妖)のある黄泉の国(冥界)。   この桜を(幽々子は)生きていては見えないし、死んだとしても見られない。』 何にしても、幽々子は生き返っても、死んでいても一生満開の西行妖を見ることは出来ないのだろう。