2022-10-23 初版公開
ざっくり言うと「"数"として何種類の文字を使うか」です。
我々の最も使う10進数では、0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 の10種類を扱います。10種類なので10進数。
0 → 1 → … → 8 → 9 まで進んだ後は位・桁が1つ上がって 9 → 10。98 → 99 → 100 となります。
一旦10進数に近い「9進数」を考えてみましょう。
10進数が 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 の10種類だったので、そこから1つ減らして
9進数は 0 1 2 3 4 5 6 7 8 の9種類となります。
では位・桁上がりはどうなるでしょうか?
最初は 0 → 1 → … → 8 → 10 となります。その後は 18 → 20、78 → 80 と進み、そして 87 → 88 → 100 となります。
・○進数では○種類の文字を使用する
10進数 | 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
---|---|
9進数 | 0 1 2 3 4 5 6 7 8 |
… | |
2進数 | 0 1 |
・○種類の数字を使いきったら次の位・桁に進む
10進数 | 0 | → 1 | → 2 | → 3 | → 4 | → 5 | → 6 | → 7 | → 8 | → 9 | → 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9進数 | 0 | → 1 | → 2 | → 3 | → 4 | → 5 | → 6 | → 7 | → 8 | → 10 | |
… | |||||||||||
2進数 | 0 | → 1 | → 10 |
↑の表を少し追記しつつ再掲します。
10進数 | 0 | → 1 | → 2 | → 3 | → 4 | → 5 | → 6 | → 7 | → 8 | → 9 | → 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9進数 | 0 | → 1 | → 2 | → 3 | → 4 | → 5 | → 6 | → 7 | → 8 | → 10 | → 11 |
… | |||||||||||
2進数 | 0 | → 1 | → 10 | → 11 | → 100 | → 101 | → 110 | → 111 | → 1000 | → 1001 | → 1010 |
10進数より少ない9進数や2進数については、0 1 2 3 4 5 6 7 8 9のうち使う文字の種類が減っていくだけでした。
次は多い方、11進数について考えてみましょう。
先ほどまでの話通り、11進数では11種類の文字を"数"として使うことになります。
しかし我々の知っている数の文字は 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9、これでは10種類しかありません。
そこで新たに11種類目の文字を追加します。
といっても、世界に存在しない新しい文字を作り出すのは大変です。100進数を考えようとしたら90個も新種の文字を創造しないといけなくなってしまいます。
なのでここでは既存の他の"文字"を流用、つまり11種類目の数としてアルファベットの"A"という文字を採用することにします。
これで 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A の11種類となります。
他の進数と並べるとこうなります。
2進数 | 0 | → 1 | → 10 | → 11 | → 100 | → 101 | → 110 | → 111 | → 1000 | → 1001 | → 1010 | → 1011 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9進数 | 0 | → 1 | → 2 | → 3 | → 4 | → 5 | → 6 | → 7 | → 8 | → 10 | → 11 | → 12 |
10進数 | 0 | → 1 | → 2 | → 3 | → 4 | → 5 | → 6 | → 7 | → 8 | → 9 | → 10 | → 11 |
11進数 | 0 | → 1 | → 2 | → 3 | → 4 | → 5 | → 6 | → 7 | → 8 | → 9 | → A | → 10 |
中略しつつもう少し先まで表にしてみましょう。十の位・2桁目の数が増えるタイミングはこうなります。
9進数 | 8 | → 10 | → 11 | → 12 | → … | → 18 | → 20 | → 21 | → 22 | → 23 | → 24 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10進数 | 8 | → 9 | → 10 | → 11 | → … | → 17 | → 18 | → 19 | → 20 | → 21 | → 22 |
11進数 | 8 | → 9 | → A | → 10 | → … | → 16 | → 17 | → 18 | → 19 | → 1A | → 20 |
百の位・3桁目の数が登場するタイミングはこう。
9進数 | 88 | → 100 | → … | → 120 | → 121 | → … | → 143 | → 144 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10進数 | 80 | → 81 | → … | → 99 | → 100 | → … | → 120 | → 121 |
11進数 | 73 | → 74 | → … | → 90 | → 91 | → … | → AA | → 100 |
11進数と同様、足りない文字はアルファベットから採用します。
合計16種類なので 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F となります。
10進数 | 9 | → 10 | → 11 | → 12 | → 13 | → 14 | → 15 | → 16 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11進数 | 9 | → A | → 10 | → 11 | → 12 | → 13 | → 14 | → 15 |
16進数 | 9 | → A | → B | → C | → D | → E | → F | → 10 |
十の位・2桁目の数が増えるタイミング。
10進数 | 9 | → 10 | → 11 | → … | → 21 | → 22 | → … | → 31 | → 32 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11進数 | 9 | → A | → 10 | → … | → 1A | → 20 | → … | → 29 | → 2A |
16進数 | 9 | → A | → 10 | → … | → 15 | → 16 | → … | → 1F | → 20 |
百の位・3桁目の数が登場するタイミング。
10進数 | 99 | → 100 | → … | → 120 | → 121 | → … | → 255 | → 256 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11進数 | 90 | → 91 | → … | → AA | → 100 | → … | → 212 | → 213 |
16進数 | 63 | → 64 | → … | → 78 | → 79 | → … | → FF | → 100 |