CHAPTER 1 CHAPTER 2 CHAPTER 3 CHAPTER 4 CHAPTER 5

CHAPTER 6 CHAPTER 7 CHAPTER 8 CHAPTER 9 CHAPTER 10

CHAPTER11 CHAPTER12 CHAPTER13 CHAPTER14 CHAPTER15

CHAPTER16 CHAPTER17 CHAPTER18 CHAPTER19 CHAPTER20

CHAPTER21 CHAPTER22 CHAPTER23 CHAPTER24 CHAPTER25

CHAPTER26 CHAPTER27 CHAPTER28 CHAPTER29 CHAPTER30

CHAPTER31 CHAPTER32 CHAPTER33 CHAPTER34 CHAPTER35

CHAPTER36 ExCHAPTER *


















































































































CHAPTER 1 : THE DARK LORD ASCENDING


タイトルから意味がわかりませんでした。先が思いやられます。
ASCEND=(煙や地位などが)上がる(辞書)
ふーん。1章タイトルは「ヴォルデモートの隆盛」とかそんな感じですか?


さて。1ページ目から、スネイプです。
始まり方が、なんだかプリンスの2章を思い出します。


『姿現し』でフードを深く被った2人の魔法使いが現れた。
プリンスの時とは違って、杖を突きつけあう2人。
まあお互いを認識したら杖はクロークの下にしまって。




「首尾は?」2人のうちの背の高い方が訊ねた。
「結構」セブルス・スネイプが返事をした。




背の高い方はYaxleyという名前のようで、遅刻したかも〜とかゆってます。
発音がわからない。ヤクスリィ?ヤックスリィ?ヤクスレー?
わからないのでマルコではヤクスリィと呼ぶことにします。


生垣に囲まれた道を歩くヤクスリィとスネイプ。
左手を挨拶のように掲げるて、ある家の重たい金属の門を煙のように通り抜ける。
少し歩くと、右手方向から物音。
スネイプの頭越しに杖で照らすヤクスリィ。
そこに居たのは、悠然と歩くピュアホワイトのクジャク




「ああ、まったく贅沢なお暮らしのようだな、ルシウスは。クジャクとは…




おもわず鼻で笑っちゃうヤクスリィ。わたしも笑った。
マルフォイ邸のようです。ハンサムなマナーハウスらしいです。クジャクつきの。




ホールを抜けた広い部屋は通常の家具はぜんぶ壁際に追いやられて、
大きな丸い木のテーブルが部屋を占めています。


訳し間違いでなければ、テーブルの空間的な上方に、人が吊るされているようです。
アップサイド・ダウンで。こええぇー!マルフォイ邸こえぇー!


暖炉にいちばん近いところで逆光気味に座っているヴォル様。
スネイプのことを「セブルス」呼ばわりだよ!
ああああ!しかも「お前はここだ。ヤクスリィはドロホフの横」とかゆって
ちゃっかり自分の隣の席を指名したよ!俺様セブルスかわいがりすぎ!


会議?が始まりました。
セブ「ポッターは土曜の夜にマグルの家を出るようです」
俺様「情報源は…」
セブ「我々が話し合った例のものからです」


俺様がスネイプといい感じに話していると、ヤクスリィが介入。


マイロード!ポッターは31日に17歳になるまで動きません。
闇払いのドーリッシュが口を割りました云々。

俺様、軽くスルー。
代わりにスネイプが反論。ねちねちとドーリッシュの無益さを語る。
計画は変更になった、だの。Confundusの呪文がかかってようが関係ない、だの。


話題は魔法省へ。
俺様はポッターを移送する前に魔法省を陥落させたいらしい。
ヤクスリィはどうもすげぇ頑張って魔法法執行部の部長を『服従』させたので、
自分の頑張りを無駄にしないでほしいみたいな雰囲気。
俺様は、今度こそポッターを仕留めてやる、と息巻くかんじ。
今では以前よりも必要なことを知っているとかなんとか。




と、ここで足元のほうから哀れっぽい悲鳴が。




「ワームテール、囚人を黙らせておくように言ったはずだが?」
俺様ちょっと気に障った模様。
ピタは慌てて場を抜けていってしまった。
去年みたいにお茶汲み係かと思いきや、いちおう仕事もあるらしい。


俺様はポッターを殺すためには、他人の杖が必要とお考えになったらしい。
「俺様に杖を渡そうというボランティアは?」
さすがに誰も志願しない。まあ、杖は腕のようなもんだからね。
そこで俺様「ルシウス、お前にはもう杖はいらないだろう?」
ああ!アズカバンでこそこそしてたツケが来てしまったねルシウス。
ルシウスが杖を取り出す。隣に座ってるシシーは、テーブルの下でこっそり旦那の手を握る。
美しい夫婦愛ですね。ねえ。俺様の目の前で…!
ルシウスの杖はニレの木にドラゴンの心臓の琴線らしいよ。


で、代わりに俺様の杖を貸してもらえるのかと思ったルシウス。
「俺様の杖をよこせと?ルシウス。
 お前には自由を与えたではないか、ルシウス、まだ足りんのか?
 そうか、確かにお前も、お前の家族も不満気に見えるぞ…
 俺様が、ここに、この屋敷に居る、というのにも関わらずな」
「滅相もありません、マイロード、滅相も…」
「嘘はいかん、ルシウス…」
ルシウス、ピンチ!


いよいよ俺様のイヤミ攻撃が激しくなったとき、ベラが話に入ってくる。
「この屋敷を、我が親族の屋敷をお使い頂き、この上なく誇りに思っています!」
「『この上ない誇り』とな、ベラ、ふむ…
 しかし、今週末のその親族の慶事のほうが喜ばしいのではないか?」
「何のお話でしょうか…?」
「お前の姪のことだ、ベラ、それにナルシッサにルシウスの。
 彼女は結婚したそうじゃないか、人狼の、リーマス・ルーピンとな…
 さぞかし誇らしいことであろう?」




!!!
け、けっこんしたの!?




ベラは、マグルと結婚した時点で妹なんて居ないもの、と主張。
その娘が獣とどうこうしようが全く関係ない!らしい。
俺様は最後にドラ子にベビーシッターでもするのか?とお聞きになって、
純血の家系の凋落を嘆き始める。
腐った枝は剪定せねば、ということでベラにその使命を与える。




俺様「そうだ、ここにいるゲストが誰だかわかるか、セブルス」
セブ「ああ…なるほど」


ドラコにも話をふってみるけど、ドラコはわからなかったらしい。
その吊るされた人は、Charity・Burbage、ホグワーツのマグル学の教授
どうやら新聞に純血批判めいたことを書いて、怒りを買ってしまった模様。


チャリティさん(女性)はスネイプに「セブルス、プリーズ…」とかって
必死に懇願していますが、スネイプはさらっとスルー。
(ダンブルドアのときとすごく被ります)
最後は俺様のアバダで、チャリティ女史はお亡くなりに。


「さあ、ディナーだ、ナギニ」




▲  



















































































































CHAPTER 2 : IN MEMORIAM


追想?回想?きっとそんな感じの2章タイトル。


のっけから出血ハリー。右腕から血がでています。家の中は無人。
体当たりでドアをあけると、冷めた紅茶のカップがドアの外に。
倒して踏みつけてしまったハリー。ふんだりけったり。ダッダーのブービートラップらしい。
1章の死喰い人たちのせいで、そんなブービートラップがとてもかわいらしく感じます。


6年前に荷造りしてから一度も荷解きしたことのなかったトランクを、
どうやらハリーは朝からひっぱりだして整頓していたらしいです。
で、うかつに手をつっこんだら妙なもんだらけで血まみれになった…という意味だとわたしは思った。
訳、ほんとにあってんのかなあ…


というわけで血を流して、今度は慎重に荷解き。
教科書とか制服とかは要らないので部屋の隅に積み重ねていって、
杖やら手紙やアルバムはリュックへ。


しかし、トランクの中が汚いよハリー。
羽ペンとか羊皮紙はまだいいとして、『汚いぞポッター』バッチまで入ってるってどうよ?捨てれば?


トランクの底から、鏡の破片を拾い上げるハリー。
破片は、ベッドの上の今日の新聞の上へ。


昔の新聞は、破って(丸めて?)ヘドウィグの籠の中へ。
その中でダンブルドアの追悼記事をみつけ、読んでみるハリー。




著者はElphiasDogeさん。ダンブルドアと同級生だったらしい。
ホグワーツ1年目、互いに変人っぽいオーラで惹かれあった2人。
ドラゴン痘にやられて緑色をしていて友達ができなかったらしいDogeさん。
父のパーシヴァルがマグルの若者を3人殺したとかで、マグル嫌いの息子、として
入学直後から悪名がささやかれていた若アルバス。(父はそのままアズカバンで死亡)


しかしまあとっても優秀なので、1年目が終わるころにはみんなアルバスの友達になりたがった、と。
このころに人に教授する喜びを見出したとか。
一方、弟アバーフォースとは不仲だったらしい。


で、卒業して、Dogeさんとアルバスで世界中を旅していたら、
アルバス母Kendraが死亡。もともと体が弱かった妹Arianaも間もなく死亡。
なかなか苦労人の人生だったらしい。




頭の悪いハーマイオニーとか友好的な尻尾爆発スクリュート並に信じられない、とか思うハリー。
もっと色々きいてみたかった、教えてほしかった。


今日の新聞のヘッドラインに「ダンブルドアは結局、白か?」みたいな記事を発見。
『ダンブルドア その生涯と嘘』の著者リータ・スキータにインタビュー。
くわしくは13ページ!らしいので、さっそく13ページを開いてみるハリー。


読んで、後悔。


でたらめばっかじゃねぇかスキータ!懲りてないじゃん!
ハリーもかなりイラついていたところに、なんだかキラリと青い光が。
壁紙はペチュニアおばさんの趣味でピンクなので、青く反射するものなんてないはずなのに―
訝しげなハリー。


シリウスの鏡を覗き込んでも、自分の緑の瞳が映るだけ。
ダンブルドアの明るいブルーの瞳は、映らない。
(そしてシリウスも、映らない…)(わかっちゃいるけど!)




  



















































































































CHAPTER 3 : DURSLEY DEPARTING


3章、ダーズリー一家の出発。


ハリー、黒いよ。まっくろだよ。
帰ってきたバーノンが「まあ、座れ」と命令口調でゆっても、
無言で眉をつりあげるハリー。こわい。
おじさん思わずプリーズをつけて言い直してしまう。


「わしは決心を変えた!」というおじさん。
でも実際は24時間ごとに決心を変えつづけているらしい。
「わしらは、どこにも行かん!出て行くものか!」みたいなかんじ。
「どうせお前らは、家を乗っ取ろうと芝居をしているんだろう!」
再びブラックハリー。
「家って?どの家?ねえ、忘れたなら言うけど、僕もう家なら1つ持ってるから。
 名付け親が僕に遺してくれた屋敷があるんだ。こんな家要らないよ。
 それとも、見かけ通りのバカになっちゃったの?
こえー!


どうやら4日前だか4週間前だかくらいに、キングズリーとアーサーが来て、
ハリーとこの家を守っている呪文についての説明があったらしいのですが、
ハリーが17歳になったらこの家も死喰い人たちにバレるらしいので、
もしかしたらダーズリー一家も被害にあったり、誘拐されたりするかもしれない、
ということで、ダーズリーさんたちは騎士団の保護下に、ということらしい。


それでも納得しないおじさんに苛立ちが募るハリー。
だから、事故は単なる事故じゃなくて、背景にヴォルデモートがいるんだよ!
人が消えてるのもそうだ。それに、霧は吸魂鬼の仕業だ。
吸魂鬼がどんなもんかわからないんだったら、あんたの息子に聞いてみろよ!と。


途端に怯えるダッダー。
パパ、ぼくその騎士団とかいうのと一緒に行くよ…!(ダドリー)
ダドリー、お前の人生で初めて意味のある決断をしたんだな。(ハリー)


だから、黒いよ!


そこへ、ダーズリーさんたちのお迎えにディーダラス・ディグルとヘスチア・ジョーンズが登場。
実は逃げ出そうとしていたんだけど、腹を括って準備万端なんだと勘違いするディグル。
きっと感動のお別れがあるだろうと勘違いして私たちは外に居るわね、とか言うヘスチア。
ハリーもバーノンも即答で「いや、結構です、すぐ出て行きますから」っていう雰囲気に。


わからん、わからんとぶつぶつ言っていたダッダー。
何がわからんのか、と聞かれたときに、ダッダー、爆弾発言。


どうしてこいつ(ハリーのこと)も連れて行かないんだ?


…こいつが一緒に行きたくないと思っているからだ、だろう?坊主。 ←おじさん
ああ、これっぽちもね。 ←ハリー
でも、だったらこいつはどこに行くんだ? ←ダッダー


ダッダー、心配してるの…!?
(いや、どうも怖がってるだけらしいけど)


ヘスチアはこのやりとりをプリプリ怒りながら見ている。
我らがハリー・ポッターが「空間の無駄」扱いされているなんて!という具合に。


そのとき!ダッダーの爆弾発言、第2弾!


「おれはお前を空間の無駄だとはおもってない」
ハリーは、ダドリーの唇が動くのを見ていなければ、信じられなかっただろうと思った。
「お前は、おれを助けてくれた」(ディメンターから)
ハリーは理解した。あの冷たい紅茶のカップも、トラップではなかったのだろう――


ダッダーが、いつのまにか、いいこになっていました。
自分の想いを口にして赤面するダッダーに、ペチュニアおばさん号泣。
そして「わたしのかわいいダドリーちゃん!」とか言いながら抱きしめる。
ヘスチアは、ハリーを抱きしめてあげないおばさんにちょっとムカっとする。


「わたしのかわいいダドリーちゃん…!あ、あ、ありがとうを言うなんて…!」
「ありがとう、なんて一言も言ってないじゃない!空間の無駄だとは思ってないって言っただけで!」
「あー…うん…でも、ダドリーの口から出たんだ、『愛してる』って言われたみたいなもんだよ…」
(上からそれぞれおばさん、ヘスチア、ハリー)





そうこうして、お別れのときがきました。

ハリーに手を差し出すダドリー。
本当にいったいどうしてしまったのか。


「おいおいダドリー、吸魂鬼に人格まで変えられたのか?」
「そうじゃない…またな、ハリー」
「ああ…たぶん、な。元気で、ビッグ・D」


握手の後は、おじさんがさっさと乗り込んでた車へむかうダドリー。
しゃくりあげていたおばさんもそれじゃあ、の後に何か言おうとしたけれど、
ハリーを見つめて、言いかけて、結局、何も言わずに車へ乗り込んだ。



ディグルとヘスチアを護衛として同乗した車は、プリベット通りを去っていった。



バイバイ、ダーズリー!




  



















































































































CHAPTER 4 : THE SEVEN POTTERS


な、7人のポッター!?
気色悪いかんじで第4章。



ダーズリー一家が出て行って、家の中を散策するハリー。
ヘドウィグ、このマットの上で一昨年ダドリーが吐いたんだよ、吸魂鬼のときに。
去年はここのドアをダンブルドアがくぐったけ、
それに階段下の物置、きみは知らなかったよね、僕はここに住んでたんだ、
きみと出会う前には…ここはこんなに小さかったんだ、忘れてた…


その時、庭のあたりでバイクに乗ったハグリッドがセストラルやら箒やらを引き連れて登場。
ええ!?なんかいっぱい来たよ!?


・のっぽでひょろっとしたロン
・髪を高い位置で編んだハーマイオニー
・にやりと笑うフレッド&ジョージ
・傷痕がアレな感じで長髪のビル
・やさしげ、禿げかけ、アーサー
・片足義足できずだらけのムーディー
・髪はピンクのトンクス
・より一層、白髪でしわの増えたルーピン
・相変わらず美しいフラー
・相変わらずダンディなキングズリー
・あ、マンダンガスもいた


多すぎだよ!
そういえばディグルがさっきまで計画が変わったとか何とか言っていたのですが、
ムーディーいわく、こんなに大人数で来るように計画が変更になったとかって。


みんな好き勝手にダーズリー家で振舞う。
ハリー、これなーんだ?と、トンクス。
ああ!!指輪してる!!!ひだりての くすりゆび!!
いや、俺様がゆってたけど、ほんとに結婚したんだ…
ルーせんせーは意外と手が早いんですか?
式に呼べたらよかったんだけど、ごく内密にしたから…と、ルーピン。
見たかった…式、見たかったーもうー!
ところで指輪を買うお金はあったんですか?
もしかしてトンクスに払わせたりはしてないですよね?
あっ…さてはシリウスが何百ガリオンか残してくれたとか…!?


さて、マッド・アイに無駄話を切り上げられてしまいました。
作戦Aは実行できない、と。なぜなら、



・魔法法執行部のPiusThicknesseがやられて、移動キーや煙突飛行や姿現しのような
 魔法省管理下での移送は困難となった。
・ハリーはまだ未成年なので、ハリーが魔法を使えば追跡されてしまう。


で、今回の作戦は、14人のうちから偽ポッターを6人仕立てて、
本物とあわせて計7ペアを作り、それぞれ別の安全な場所へ向かう、というもの。
ミュリエルおばさん家とか、いろいろ候補があるなかで、ハリーはトンクスの両親のところへ行くとか。
で、そのあと移動キーで『隠れ穴』に集合。


ポリジュースに入れる髪の毛をよこせというマッド・アイに、
そんな危険なことはさせられない、とハリーは抵抗。
僕が髪を渡さなければポリジュースを使うことはできないんだから、とか粘るけど、
ここにいるのはハリー以外はみんな17歳以上なので、
未成年の魔法制限にひっかかることなく魔法を使えるんだ、という状況に負けて、髪を抜く。


ハリーのポリジュースは明るい金色。
ハーマイオニーが、「ハリーはクラッブとゴイルより美味しそう」発言。
で、偽ポッターは、ロン・ハーマイオニー・フレッド・ジョージ・フラー・ダング。
ダングはどうもやりたくないらしい。
マッド・アイが「偽ポッター役は前へ出ろ!」と言ったときも逃げようとして、
ルーピンに「ひとり足りないよ」とか言われちゃったし。


ポリジュースで、偽ポッターがたくさん出来ました。
双子がかわいいです。
お互いに見合って、「「オレたち、そっくりだぜ!」」とかゆって。
しかもフレッドはヤカンに映った自分を見て「いや、オレの方がちょっとかっこいいかな」とかって。


偽ポッターたちはプライバシーなんてお構いなしです。
「あ、なんだよ、ハンガリー・ホーンテールの刺青なんで無いじゃないか、ジニーのやつめ!」
とかって言う、ロン。(どこ見てんだ!と思うハリー)
「あなたの視力って、ひどいわ!」とか言うハーマイオニー。
フラーに至っては、電子レンジで自分の姿を見て、ビルに
すごく醜いから見ないでくれとか言い出したし。(それは失礼なんじゃ…)


くみあわせ。


ダングとマッド・アイは、箒。
(なんでアンタとオレが―)
(お前を見張るためにだ!)


フレッドとアーサーも、箒。
(俺、ジョージだよ、マッド・アイ)
(そうか、すまんジョージ)
(いやいや、冗談さ、フレッドだよ)
(―小賢しい真似をするな!)


ジョージはルーピンと。
(フレッドかジョージか誰か知らんが)


フラーとビルはセストラル。
(ミス・デラクールは…)
(俺がセストラルで連れて行くよ、フラーは箒が苦手だから)


ハーマイオニーとキングズリーもセストラル。
(ハーマイオニーに箒の才能が無いことをハリーは知っていた)


ロンとトンクスは箒。
(どっちが生き残るかしらね、ロン!)
(ロンはハーマイオニーほど嬉しそうには見えなかった)


ハリーはハグリッドと、バイク。


偽ポッターたちはメガネとヘドウィグのケージをそれぞれ準備して、出発準備。
このバイクってシリウスのだよね?っていうハリー。
そうだ、お前さんを最後に乗せたときは片手に隠れちまうくらいだった…とハグリッド。
まさかのシリウス・バイク再登場。(この勢いで本人も出てきなよ…!)


黒くてなんかかっこよさげなバイクです。
ハリーは荷物と一緒にサイドカーへ。
みんなより目線が低いので、ちょっと惨めに感じるハリー。
いいじゃない…シリウスのバイクのサイドカーなんだから…!!


3、2、1で出発します。
ほら、ちゃんと掴まって!というトンクス。
ロンは、トンクスのウェストを持つとき、申し訳なさそうな視線とルーピンに遣った。


そりゃ新妻の腰を持たれちゃいい気はしないよね!
ルーせんせーはそんなにガンを飛ばしてたんですか?




飛び立った7ペア。
取り囲むように、死喰い人たちが輪になってびっしり!


バイクで強行突破するハグリッドとハリー。
いっぱい居たうち、4人が追いかけてきました。
呪いが飛び交い、ハリーの足元からは荷物が飛んでいってしまう。
ファイアボルトは、地面に落ちていった…
リュックは、かろうじて掴むことができた。


ヘドウィグが!!!


ヘドウィグに飛び交っていた死の呪いのひとつが当たって
ケージの中で動かなくなってしまいました。
まだ4章なのに、いきなり犠牲が…


死喰い人たちの猛攻に、アーサーが改造した装置で反撃。
1つ目のボタンは排気口からブロックが出て、1人の死喰い人に直撃。
落下していく仲間を助けるためにもう1人が離脱。


2つ目のボタンは排気口からネットみたいなものが。
しかしこれは避けられたうえに、離脱した1人が追いつく隙を与える結果に。


最終装置のブースターを押すと、
ドラゴンの炎のようなものを吐きながら猛烈にスピードをあげるバイク。


これで逃げ切れるか、と思いきや、ハリーのサイドカーがギシリと軋んだ。
ハグリッド、僕がやるから!というハリーの制止をよそに、
例のピンクの傘を、バイクとサイドカーの離れかけた継ぎ目に向けて、レパロ


ああ!


やっぱりダメだったよハグリッド!!


サイドカーがバイク本体と完全に離れてしまいました。
お、お、落ちるよー!危ないよー!
ハリーは慌てて乗り出してサイドカーに「浮遊呪文」をかけて、とりあえずは落下しませんでした。
しかしそうこうしている内に距離をつめてきた死喰い人たち。
必死で耐えるハリー。合間に反撃したりしていると、浮遊呪文が切れ掛かってきました。


あああ!また落ちる!
…と、今度はハグリッドがバイクの後部座席に引っ張り上げてくれました。
あぶねぇー!さすが最終巻、4章からスリル満点。


死喰い人たちに反撃するハリー。
あれ?なんかヘドウィグが爆発したとか書かれているように見えるのは気のせいですか…?
そのうち、ひとりの、死喰い人の、フードが、めくれて、顔が………スタン・シャンパイク、でした。


スススススススタン!!!
ほ、ほんとに死喰い人だったの!?!?


思わず「エクスペリアームズ!」と叫ぶハリー。
すると、「あいだ!本物はあいつだ!」と死喰い人。
そして彼らは退散…してしまった?


ハリーは激しく嫌な予感がした。(わたしもした)


あ、っと!


切れ込みのような鼻につるりとした顔に赤い目が!


4章にしていきなりヴォルデモートと対峙ですか!?


ヴォルは箒もセストラルもバイクもなしに宙に浮いています。
そんな、もうなんか何でもありなヴォルとハリーの呪文の応酬。
いつの間にかまた死喰い人たちも参戦してます。
ハリー、ひとりやっつけた。
その合間に、ハグリットと、もうひとりの死喰い人は、地面に落下して……!!


もうダメだ!
どうも額の傷が相当に痛むらしいハリー。ほとんど意識がないです。
バイクの運転席に跨るハリー。
「ハグリッド!ハグリッド!……アクシオ、ハグリッド!!


アクシオ!?


しかしハグリッドは戻ってきません。
バイクも落下気味。
ハリーがほとんど死を覚悟したとき、ハリーの杖が勝手にヴォルを攻撃!?


それで怯んだのかなんなのか、攻撃が止んで、
「Selwyn、お前の杖をよこせ!」とかってヴォルの焦る声。


地面に大の字に横たわるハグリッドを避けて、
ハリーは沼のような、泥っぽい池のような場所に、ドボン!




  



















































































































CHAPTER 5 : FALLEN WARRIOR


fallen=落ちた、死んだ



沼の中からハグリッドに呼びかけるハリー。
しかし返事が無い。不安。繰り返し呼び続けるハリーに、「誰かいるのか?」と声が。
「ハリー・ポッターか?」とも。


ハリー、そのまま意識がフェードアウト。


目覚めたら、ソファだった。
さっきの声の主がそばに居て、ハグリッドを探すハリーに、
「ハグリッドは生きている、今は妻が様子を見ている。
 わたしはテッド・トンクス。ドーラの父だ」と。


ドーラのパパだったようです。
どうして無事だったのか不思議がるハリーに、
ここは騎士団の呪文で護られているから、100フィート以内に奴らは近寄れない、とテッド。
なるほどー。それでヴォルが焦ってたんだー。とハリーも納得。


でもハグリッドの意識があるところをこの目で確かめるまでは信じない、と思ったところで、
ドアが開いてふらついた感じのハグリッドが登場。無事だったんだね!(ハリー)


お前さんは大丈夫だったか〜とか話していたとき、
ハグリッドの体に隠れるようにしていた女性に気がついたハリー。


考えるよりも先に、杖を突きつける。
「お前は!!」


しかしそこでテッドの冷静な声。
「妻だ」


アンドロメダ・トンクスだったようです。
ベラにそっくりだけど、髪はよくみればちょっと茶色めで、
目はすこし大きくて優しげだった。(大きめだったのはハリーが杖をつきつけたから?)




話もそこそこに、寝室のシルバーのブラシの移動キーで、ハグリッドとハリーは『隠れ穴』へ。




すぐさまウィーズリー婦人とジニーが駆けつけてきました。
まだ他には誰も着いてないようです。
心配そうな顔をするハリーに、ジニーが優しい言葉を。
(「ロンとトンクスは一番乗りよ。だけど移動キーを逃してしまったみたいね」)
(古びたオイルの缶を指さすジニー)
(「それにパパとフレッドは2番目でしょうから、あなたたちは3番目よ」)


その時、ルーピンとジョージが移動キーで庭に到着。
しかし様子がおかしいです。
ルーピンが、血まみれで、意識のないジョージを支えるようにしている、とか。


ハリーがジョージの足を持ってリビングのソファに運んだとき、
ランプに照らされたジョージは、片方の耳が、なかった…!!?


おばさんが悲鳴をあげるよりも早く、ルーピンがハリーの腕を掴んで、
とてもジェントルとは言えない感じで引っ張ってキッチンに連れ込みました。


「ホグワーツのわたしの研究室に初めてハリー・ポッターが訪ねてきたときに
 部屋のすみにいた生物はなにか?」
厳しい口調のルーピン。(惚れる)
「えっと…グリンデローが水槽に居ました…」
呆気にとられつつ答えるハリー。


ようやく雰囲気を和らげたルーピン。
「すまない。けれど、きみが本物かどうかチェックをする必要があったんだ
 誰かが裏切っていたんだ。死喰い人たちが今日移送することを知っていた…」
キッチンの隅で、ルーピンの荒々しい様子に文句を垂れていたハグリッドは、
それなら自分にもチェックする必要があるんじゃないか?と聞いてきましたが、
「ハグリッド、きみは半巨人だろう?ポリジュースは、ヒトにしか効果がない」
とかって、あっさり切り返されてしまいました。


騎士団の誰かが裏切ってたなんて考えたくないハリー。
「ヴォルデモートは最後の方に僕に追いついたんだ。
 誰かが裏切ってたなら、最初からどれが本当の僕かわかってたはずだろう?」
みたいな感じで、スパイ説を必死に否定するハリー。


でもルーピンは下がりません。
「ヴォルデモートが?どうやって逃げたんだ?それに、どうしてきみだとわかった?」


「僕たちを追ってた死喰い人、スタン・シャンパイクだったんだ。
 ほら、『ナイト・バス』の車掌だった彼だよ…それで僕、武装解除しようと思って―
 つまり、(妨害の呪文とかじゃなくて)他の呪文の代わりに。だって彼はきっと、
 自分が何をしているかわかってなかったんだよ、『服従』させられてたんだ、そうでしょう―?」


「ハリー、武装解除で済むような次元じゃないんだ!彼らは君を捕まえて殺そうとしている。
 殺すほどの余裕がないなら、せめて最低でも『妨害(失神?)』を使わなければ!」


「でも、何百フィートも上空に居たんだ!スタンは正気じゃなかったんだ!
 『妨害(失神?)』させたら、落ちてしまう、それじゃあアバダ・ケダブラを使ったのと一緒だ!
 それに、2年前に武装解除の呪文は僕の命を救ったんだ」


大人のシビアな意見が辛いところです。
DAのときザカリアス・スミスにもそうやって言ったなあとか思うハリー。


「許してくれ、ハリー、ただ、そういった状況で武装解除というのはあまり普通ではないんだ…
 今日のようなことを繰り返していてはやつらも学習してしまうんだ、自殺行為なんだ!」


「じゃあスタン・シャンパイクを殺せばよかったって言うの!?」


「そうじゃない。もちろん違う。しかし死喰い人は―いや、ほとんど全ての人は―反撃すると思っているんだ!
 エクスペリアームズは、確かに便利な呪文だよ、ハリー、けれど、それでは死喰い人たちに
 きみのシンボルを与えることになってしまうんだ、わたしはそうなって欲しくはないんだ!」


そこまで頭が回らなかったにしても、やりきれないハリー。
「僕は、目の前にいたからって、そういう理由で攻撃したくない。―それは、ヴォルデモートのすることだ」


言葉をなくすルーピン。気まずい沈黙です。
ジョージの様子はどう?とハリーが話題を変えて、なんとか2人とも落ち着きました。
(ああ、心配はないだろう、耳をくっつけてあげられればよかったんだが―)


そこで庭から物音が。
ハーマイオニーとキングズリーのセストラルが到着しました。


すぐさま駆け寄ってくるハーマイオニー。しかしキングズリーはルーピンの胸に杖を向けています。
「我々2人と交わしたダンブルドアの最後の言葉は?」とキングズリー。
「『ハリーは一番の希望だ、彼を信じよう』」とルーピン。


本人確認が終了して、リビングに向かいながら現状の確認に移ります。
到着したのはまだこの6人だけだということ。
ジョージが耳を失ったこと。
(スネイプだった―セクタムセンプラはあいつの十八番だ)


そこで、「息子の様子を見たあとで証明するから!」みたいな感じの怒声と共に
アーサーとフレッドが到着。2人とも無傷の様子でよかった。
ジョージの様子に言葉を無くすフレッド。
ハリーによれば、言葉をなくしたフレッドなんて初めて見たらしい。


ジョージが目を覚ましました。
「聖人のようだ」と、ジョージ。頭までどうかしたのかと心配するフレッド。
しかし「Holy=聖なる」と「Holey=穴のある」をかけてたようです。
そしてウィーズリーおばさんに「これで見分けがつくじゃないか、ママ」と。ジョージ素敵…!


続いてトンクスとロンが到着。
ルーピンはちょっと怒ったふうに「何をしてたんだ」と新妻を問いただします。
どうも、トンクスのところにはベラが居たらしいです。
ハリー姿のロンよりもトンクスに攻撃をしてたとか。
捕まえられればよかったんだけど、とトンクス。
ミュリエルおばさん家から移動キーに間に合わなかったあたりがさすがドジっ子?


次はビルとフラーがセストラルで到着。
「マッド・アイが死んだ」


え!?


ビルたちが出発した直後、ヴォルデモートはマッド・アイたちを追ったらしい。
それでパニックになったマンダンガスは『姿くらまし』してしまって、
ものすごい呪いの数に、マッド・アイは箒から落ちていった…


何もできなかった、とビル。
慰めるルーピン。
ここでタイトルの意味がわかった気がします。
箒から『落ち』て『死んだ』戦士、マッド・アイということでしょうか。
家の中から聞こえてくるフレッドとジョージの笑い声が空しいです。


家に入り、マッド・アイの死をみんなに知らせる。
ビルはグラスとファイア・ウィスキーを取り出して皆に配って、黙祷。
さすがは長男。テキパキしてる。
ルーピンは一気にウィスキーを飲み干して、「マンダンガスが消えたんだって?」と話し始めました。
いつになく男らしいです。結婚したから?
実はザルとかだったらいいのにな!
で、シリウスは酒に弱くて泣き上戸だったらいい。脱ぎ癖があるとかでもいい。


いや、話が逸れました。


誰かが裏切った、ということを考えている内に、1年生のときのことを思い出してしまったハリー。
ハグリッドはドラゴンの卵欲しさに、かなり重要な情報をヴォルデモートに売った…
「違う!」と思わず口に出してしまうハリー。
みんなびっくりしてハリーを見る。


ハリー、思わず口をついてしまった言葉なので、必死でフォロー。
「僕…僕は、この部屋にいる誰かが裏切ってるとか、そんな風に考えたくない」
フレッドとジョージは、「よく言った!」って感じで、いい雰囲気です。


「僕を、バカらしいと思う?」と、ハリーはルーピンに。
「いいや。きみはジェームズに似ているな、と思ったんだ…
 友達を信じないことこそが不義の最たるものだと信じていた彼にね…」


うわああああああ!!!!せつねぇーーー!!!
ピーターだよね!?それピーターのことよね!?そしてシリウスのことよね!?


ハリーも思うところがあるらしく、徹底的に話し合う姿勢だったのですが、
ルーピンは立ち上がってビルと一緒にマッド・アイの死体を回収しに行ってしまいました。


僕も行く、とハリー。
自分がここに居てはまた皆に迷惑をかけてしまう、犠牲を出してしまう、とか、そんな感じで。
みんなからすれば「多大な犠牲を払ったのに」という感じなので、ちょっとした論争に。
ハリーにはヴォルデモートを倒す力があるのだと皆が信じていることがハリーには辛いらしい。
僕はすごくない、さっきだって杖が勝手に攻撃したんだ、と言っても、
杖がそんなことはしない、とみんな信じてくれません。


ダンブルドアだったら信じてくれただろう、
そして杖が勝手に攻撃した理由も知っていただろう、教えてくれただろう、と思うハリー。


その時、傷が痛んで、脳内に流れ込む映像が。


「他人の杖を使えば問題は解決すると言っていたではないか!」と激怒するヴォルデモート。
「闇の帝王に嘘をついたな、オリバンダー!
『囚人』というのはオリバンダーだったようですね…!
「そんなはずは」と必死なオリバンダー。


「ハリー、大丈夫?」とハーマイオニー。
「ああ、オリバンダーよりはね…」とハリー。(また黒いよ、この子!)
いま見た光景を伝えるハリー。
「もう!心を閉じなきゃダメって言ってるじゃない!!」