不器用だから忘れられるよ
気付くのはいつも後で

朝になれば眠ろう
君を落とす

なんとなくさよならをした
消えちゃいそうだ
最後のピースなら捨てた

死にしがみつく
生に絡み合う
夢見れば消える

消えたダイヤモンド
残りはあなたひとりだけ

「もう少し」
「見えないよ」
「泣かないで」
「泣いてもいいから」

鯨に春酔い
先走るレッドトパーズ
いい加減守られて
夢みたいな現実
眩暈を夢に落とす
白鷺の踊る朝
間違いだらけの海
崩れろ太陽

世界を陥れる黒い穴に吸い込まれた

消えたのは誰
死んだのは君
生きるのは誰

綺麗なものなんかない
はじまりならいらない
おわりなんかいらない
だからあたしは生きる

欠けた
消えた
落ちた
吐いた

その後で涙を流した
「ねえ何で笑っているの?」君がそう言った
まだまだ愛せる
おはようはまだ早い
これが「さようなら」
目を閉じて泡になる
これでもう会えなくなった
これでもう触れない
これでもう泣かせない
夜のせい

目はふたつ太陽はひとつ
空が泣かない

現実に居直られる
現実に忘れられる

地味に汚い世界
世界が崩れたその跡
世界が崩れたその後

さようならに息を吹き込む
霧に溶け込む

一人になった
それだけだった