雨上がりの長靴
黄色い空に溶け込む
白が空に吸い込まれた
海に溶け込む指先

理解は出来ない
応用も出来ない
何にも出来ない
違う出来ないんじゃない

あなたが消えた朝
あなたが住んだ夜
あなたが彩った昼

際限の無い地平線
幸先悪い靴の音
足音が近づいて遠ざかる
はじめからいらない
全部壊したくなった

消し去れ世界
消し去れあたし
君が色褪せていく
君が霧に隠れていく
君が僕を連れて行く

幸せなら君にあげる
不幸なら僕が引き取ろう

壊れかけた心臓を握りつぶす
星のない夜にリングが光る
夜が泣いている
夜を嘲笑う

世界の声を聞いた
それはとても乱暴だったけれど

始まりの雨終わりの嵐
悴んだ指で世界に触れる
孕んだ世界を抱きしめる
綺麗にならないで

きっと君じゃなきゃ駄目なんだ
きっと君じゃなきゃ耐えられない
なんで遠い
なんて遠い
世界に溶け込む夢
世界に噛り付く
みんな心中しちゃえ
割れた爪に塩

殺し屋は走る
音を消して撃て
左胸はここ
眉間ならもう少し上

道標に私を置く
リンクする鼓動

風船を持って海に沈む
手紙に電話番号を添えて
涙にカレンダーを添えて


馬鹿にしないで頂戴
馬鹿にしないで、頂戴