嘘愛に交わる唇と少しの唾液
中途半端な寒さの冬
理解不能な迷路が落下
君がいてもいなくても変わらないものがある
間違いの無い間違い探し
迷う隙なら与えない
世界に腰砕け
照らされて沈む海
僕に落ちよう
血の滲む雨
親指で涙を拭う
狙う人差し指
中指に愛を誓う
薬指を切り落とす
紡がれない小指
空しさの連続活動
愛をぶち壊すナイフ
泣かないバケツ
嫌いの三条件
海に金魚
自分勝手に泣く女
自分勝手に殴る男
浮遊注意
鯨の腹を刺すナイフ
兎は湖を滑るように歌う