フォグランプ取り付け


 R33前期型には、グレードによってフォグランプが付いていません。 本やネットで見た写真では、ウインカーの横にフォグランプらしきものが付いていましたので、 てっきり全車標準装備かと思ってましたが、そうではありませんでした。実はダミーでした(笑)
 というわけで近所のホームセンターで\2000ぐらいの安いフォグランプを買ってきて自分で取り付けました。


 市販のフォグランプセットの回路図は下図のような感じです。 単純な回路なので、どこのメーカでも大差ないと思います(リモコン式のスイッチの場合は全然違いますが)。
回路図
 では、設置時のポイントを番号順に説明していきます。


(1)バッテリー プラス側

 バッテリーのプラス端子に接続するだけです。
 ・・・と、その前に作業中はバッテリーのマイナス端子をはずしておいてください。 万が一プラス側のコードがボディに接触した場合、ショートしてたいへんなことになります。
 R33の場合は事情が特殊でバッテリーがトランク内にあります。 代わりにエンジンルーム側のリレーボックス内にもプラスの電極がありますので、そこに接続すればOKです。 ちなみに、「バッテリ−タ−ミナル」なる部品を買って付けておいたほうが接続が便利です。


(2)バッテリー マイナス側

 回路図的にはバッテリーのマイナス側に接続していますが、実際はボディの金属部分にアースしておけばOKです。 ただし雨が直接当たるところは避けたほうが良いです。接触部分が錆びて、電流が流れなくなる可能性があります。 エンジンルーム内の適当な純正アースポイントに共締めしておいたほうが無難です。


(3)スモールランプ信号

 スモールランプ点灯時に12Vが来る信号であれば、エンジンルーム・室内問わずどこから引っ張ってきてもOKです。
 経験的にはスモールランプから直接引っ張ってきたほうがわかりやすいと思います。 ただし、運転席側は狭くて手が入れにくかったので、助手席側から取ってきました。
 ちなみに、ここでスモールランプからの信号を取ってくるのは、「スモールランプ点灯時のみフォグランプが使える (言い換えれば、フォグランプ点灯時は必ずスモールランプが点灯している)」という制御を実現するためです。 もし、この信号をバッテリー(=常時12V)から直接取ってくると、「フォグランプスイッチだけでON/OFFできる」 という制御になります。消し忘れの観点から、個人的には嫌ですが(そもそも車検が通るのかどうかも怪しい)。


(4)室内スイッチ

室内引き込み  ある意味一番の難関かもしれません。他の配線はエンジンルーム内で片付きますが、スイッチだけは室内に引き込む必要があります。
 グロメットを通せばきれいに収まるとは思いますが、運転席側はどこを通せばいいのかわからなかったので、ドア部分から配線を通しています。 さすがにビニールコードを剥き出しで通すのは怖かったので、配線保護チューブは巻き付けてあります。
 配線さえ室内に通せれば、あとは適当な場所にスイッチを両面テープで貼り付けて完了です。 余った配線は、運転の邪魔にならないように束ねておく必要があります。


(5)フォグランプ本体

本体取り付け  基本的にどこに付けてもいいです。ただし、あまりムチャな場所に取り付けると車検が通らないかもしれません。 実用性を考えて自分の好きな場所にが取り付けます。個人的には真ん中に2つ固めるよりも、左右に広げて設置したほうが使いやすかったです。
 R33の場合、バンパーあたりにネジ穴がいくつか開いているので、この穴と適当なステー(取付金具)を組み合わせて取り付けることができます。


(6)リレー

 エンジンルーム内の安全な場所(雨や駆動系の機器に当たらない場所)であればどこに取り付けてもいいです。 ただし、接続的にシステム全体の中心になる部品なので、バランスの良い場所に取り付けないとケーブルが届かなくなるかもしれません。
 もしケーブルが届かなかった場合は継ぎ足してやる必要があるわけですが、回路図中のメイン回路に当たるところはそれなりの電流(5A程度)が 流れるので延長ケーブルもそれなりの太さのものを選ぶ必要があります。 制御回路側であれば大きな電流は流れないはずなので、細いケーブルでもまず大丈夫です。


(7)おまけ・ヘッドライト自動調光システム

回路図
 APEXiのEasy Light Tuning(ELT)が安売りされているのを入手しました。 停車後、一定時間経つとヘッドライトの光量を自動的に抑えるシステムです。 本来はH4タイプのヘッドライトにポン付けするシステムですが、R33のヘッドライトはH1タイプで使えませんので 少し加工してフォグランプに組み込んでいます。
 詳しいことはメモっていないので忘れましたが、テスター片手に外部仕様を解析したところ、 マイナス側の電圧を制御することで光量を制御しているようです。 そこで、回路図のようにマイナス側のケーブルにELTシステムをねじ込ませています。 プラス側の信号はライトのON/OFFを検出しているだけのようです。