涙落とす私に、あの方は泣くなと言いました。
けれども、泣きなさいと言った、かの方のコトバを忘れられずにいます。
どうかわかって下さい。
この涙はあなたの為の涙。
私は立ち枯れの花のようなもの。
与えられた愛は花を咲かせず、枯れてしまった。
もしもまた咲けるのであれば、あなたの元へ駆けて行きたい。
その嬉しき日に、恋焦がれる程の美しい花で、あなたを虜にしてみせましょう。
そして、もう二度と逢う事はないでしょう。
あなたの胸に残る美しい花と香り。
あなたは私に恋焦がれる。
永遠に――。