無数の流れ星を見上げながら、キミが聞いた。
「どうして星は暗い空に光ってみえるの?」
何も答えないボクに、
「ヒカリはどこから来るの?」
また質問。
「ヒカリは・・・・・・」
「ヒカリは?」
「ソラから降って来るんだよ。太陽から月から星から光は、この地に降ってくるんだよ」
流星雨が降り注ぎ、ボクらを照らすように――。
「違うよ」
キミは悪戯っぽく笑い、ボクを見透かすように言った。
「違う?じゃあヒカリはどこから来るの?キミなら何て答えるの?」
「ヒカリは私の内から溢れてる。あなたの内から溢れてる。私が笑って、あなたが笑って、私が泣いて、あなたが泣いて、私が生きてる事、あなたが生きてる事、それがヒカリ。星を見て、綺麗と思い、光っていると感じる事がヒカリ」
「ボクも・・・・・・ヒカリ・・・・・・・?」
キミはニッコリ笑い、また流星群を見上げた。
無数の星が流れて行く。
そのヒカリはあっという間に消えてしまう。
次から次へと、新しい星が流れて行くが、それはあっという間に消える。
それでもそのヒカリはひとつひとつ綺麗で、目を離せない程。
望遠鏡まで用意し、空に釘つけの人もいる。
でもボクはヒカるキミから目を離せない夜になりそうだ。