彼は聞く
死ぬのになぜ生きる
と
彼は言う
それならなぜ努力する
どうせ死んで無になるのに
と
そして彼女は嘆く
正論だけど悲しい
悲しい正論だ
と
彼女は言う
なぜそこまで悲観するの
絶望するの
と
僕はそれを聴く
彼の無意味と
彼女の嘆き
を
僕は言う
生きる理由 死ぬ理由
その理由は言い訳だ
と
そして知る みなが
それこそ無意味だ
と