なぜ、この人が最初かというと、特に意味はなくて、たまたまこの人を思い出したからなのです。(すまそ)
ディックやF・ブラウンなどのようにたくさん読んだ人は、別に書きます。(たぶん)
つまり、その作品をあまりたくさん読んでいないSF作家をこのページは対象にする予定です。
デビュー作の『恋人たち』。タイトルだけ見るとSFファン的には引きそうですが、立派なSFです。
SFではタブーだった性を扱った作品として有名なわけですが、そんなにエッチじゃないです。
どちらかといえば恋愛小説(まあ、タイトルが『恋人たち』なんだから、さもありなん、だけど)、しかも、有り得ない恋愛なので、SFなわけなのだ。
日本じゃ海外のSF小説のタイトルだけパクッた猛烈に普通の恋愛小説がえらくうけてたけど、どうせ恋愛もの書くなら、これぐらいやってほしい。50年遅れてるぽ。
それはともかく、当時はタブーだった「性」も、この小説によって市民権を得ただけではなく、この小説のアイデアは多くの「性」を扱ったSF小説にヒントを与えているといえると思うのです。
そういうわけで、非常に重要な作品といえます。
で、こういう凄いのを書いておきながら、この人、節操がありません。マジでポルノSFなんていうのも書いているようです。
さらに、節操がないのがリバーワールドシリーズ。
いや、これは面白いんです。冒険物として、凄く面白い。読み出したら止まりません。
とんでもない設定を作って、あとは好き勝手に書いているという印象なんだけど、登場人物のキャラが立っているので、とても面白い。
でも、シリーズ続け過ぎ。4作だけど、3作目と4作目はえらく長い。
明らかに2匹目、3匹目のドジョウを狙ってるとしか思えません。
ほかにも、シリーズものがあるし、『デイワールド』ってのも、1作目が受けいてたら、もっと書いてたんじゃないだろうか、いや、確実にシリーズになるなと思ったものだ。
これだけアイデアが出てくるのに、なんでシリーズものばかり作りたがるのか、よくわからない不思議な作家なのだ。 |
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