曲について
モーツァルト最後にして最高の交響曲であります。古典派の交響曲の中で最高傑作という人もいます。(古典派ってベートーベンも含まれているわけで) 特にこの第4楽章はバッハから学んだフーガが見事に生かされていて、「神の領域」といってもいい出来栄えになっているのであります。 映画「アマデウス」にも描かれているようにモーツァルトがお下品なやつであったことは有名ですが(サリエリがあんな事したわけではないけど)、音楽の方はまことに見事なわけであります。 下品であった以上に、モーツァルトの天才ぶりは有名ですが、何が腹立つって、この見事な曲をたった2週間で作っているのであります。出来た楽譜を手書きで写すだけでもそのぐらいかかりそうだというのに。最後の三大交響曲とその他数曲合わせて、2ヶ月で作ってるわけです。36番の「リンツ」は3日で作ったらしいのであります。 こうなると、きちがい沙汰というか、最早我々と同じ人類とは考えられません。やっぱり「ミューズの子」だったのだろうか。 ジュピターという題名は、モーツァルトがつけたわけではなく(よくありがちですが)、あまりに立派なので全能の神ゼウス(ユピテル、ジュピター)の名が後年ついたわけであります。 演奏について 1956年、ブルーノ・ワルター指揮、ニューヨークフィルの演奏であります。新しいのにしました。前のも同じ指揮者と同じオケでしたが、かなり違います。ま古きよき時代の演奏でありますが。ワルターは、マーラーの弟子だお。 |
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DL BGM切ってこちらで聴いたほうがいいです。 | (playing time = 6'49") |