リパッティのワルツ集

リパッティのショパン・ワルツ集というのは、半世紀以上たった現在でも、珠玉の名演として燦然と輝き続けているわけですが(いやあ、いざとなればぼくもこのぐらいの日本語は使えますよ。わははは)、一曲一曲の演奏の素晴らしさだけではなく、独自の配列によって各曲を演奏したことでも有名なわけです。
晩年の1950年、まず7月にスタジオ録音をします。これは4番「小猫のワルツ」からはじめています。
ブザンソンでは、4番をあとのほうにして、やや規模の大きな5番からはじめています。
他に違うところは、8番と12・13番の違いですね。
どちらも、派手で規模が大きめの2曲を最後にしています。
(ブザンソンでは、残念ながら最後の2番を演奏する体力が残っていなかったようですが) スタジオ盤での4番は、前菜的な意味合いがあるように感じます。一方ブザンソンの5番は、「さあ始まるよ」と盛り上げる空気が感じられます。

いずれにしても全体に明るい曲が多いので、やはり最後の二曲は、この配列がいいですね。これで演奏会をやれば、盛り上がって終ります。
独自の配列は、リパッティのサービス精神のあらわれにちげーねーだ。
このページでは、最初、ブザンソンの順番で並べようかと思いましたが、かえって分かりにくいかも知れないので、普通に番号通りにしました。(もちろん聴く時は自由にどぞ)

一応、下にはそれぞれの配列を示しておいたです。

スタジオ盤

1. 第4番
2. 第5番
3. 第6番
4. 第9番
5. 第7番
6. 第11番
7. 第10番
8. 第14番
9. 第3番
10.第8番
11.第12番
12.第13番
13.第1番
14.第2番
ブザンソン

1. 第5番
2. 第6番
3. 第9番
4. 第7番
5. 第11番
6. 第10番
7. 第14番
8. 第3番
9. 第4番
10.第12番
11.第13番
12.第8番
13.第1番
(14.第2番)



第1番 変ホ長調 作品18 「華麗なる大円舞曲」
4'32"
第2番 変イ長調 作品34-1「華麗なる大円舞曲」
4'28"
第3番  イ短調 作品34-2
4'45"
第4番  ヘ長調 作品34-3「子猫のワルツ」
2'08"
第5番 変イ長調 作品42
3'37"
第6番 変ニ長調 作品64-1「子犬のワルツ」
1'41"
第7番 嬰ハ短調 作品64-2
3'03"
第8番 変イ長調 作品64-3
2'50"
第9番 変イ長調 作品69-1(遺作)
4'21"
第10番  ロ短調 作品69-2(遺作)
3'28"
第11番 変ト長調 作品70-1
1'52"
第12番  ヘ短調 作品70-2
2'39"
第13番 変ニ長調 作品70-3(遺作)
2'28"
第14番(ヘンレ版第16番)ホ短調(遺作)
2'40"
音符のマークをクリックすると聴けるです。(DLもオケー)





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