銀河英雄伝説



まずは、この ようつべ 見るです。 その後に、これを聴くです。
さて、

「民主共和制とは人民が自由意志によって自分達の制度と精神をおとしめる政体のことか?」(ラインハルト・フォン・ローエングラム)

「人民を害する権利は人民自身にしかないからです」(ヤン・ウェンリ−)

とか、そういう話ではなくて、やぱーりアニメの銀英伝てば、なんつってもBGMのほとんどがクラシックなわけで、ブラームス、マーラー、チャイコフスキー、ベートーベン、モーツァルト、ブルックナー、ショパン、ラフマニノフなどがびがび流れたりするわけです。
が、聴いていて「へー」と思ったのがベートーベン。何が「へー」かっていうとBGMとしてしっくりこない。妙に違和感があるのであります。
例えば、戦闘シーンで、敵をガンガンやっつけているような時、チャイコフスキーの「悲愴」の第三楽章、これは超ぴったり。それと、ブラームスの交響曲第3番第1楽章、「快進撃!」って感じでぴったり。

ところがその「快進撃!」の極致とも言うべき「エロイカ」が、なんか合わない。
「エロイカ」ってば、もうまさに「疾風怒濤の快進撃だべ」、って感じの曲(第1楽章)なわけで、そういう場面と合わないはずはないんだけどなんか違うんだよね。
どこが違うかってーとだね、これがあれだ、強すぎてバックグラウンドにならないって寸法だ。 いやまったくおどれーたのなんのって、そんなことがあるもんなんだねえ。7番なんてさあ、完全に浮いとったよ。ほんま。

それとくらべっとよ、ブラームスやチャイコフスキー、マーラーなんてよ、銀英伝のサウンドトラック用に曲作ったんじゃねーかってぐらいぴったりだ。
ブラームスは、特に後半の帝国の軍人が出てくる場面(そりゃ全体の半分はそういう場面だけど)では、やたら使われていて、しかも見事にマッチしていたであります。

そんな中、特別違和感があったわけではないんだけど、ユリアンとカリンのファースト・キスの場面で、こいつが使われていたのは、おじさん、とっても不思議に思ったぞ。


曲について(ずっと上の「これ」の曲)

マーラー作曲、交響曲第1番「巨人」より第4楽章であります。
マーラーの曲は「ポプリ」といわれます。きっといろいろなものがバラバラに詰め込まれているからでしょうね。しかし、香りはいいってことでしゃろなあ。これなんかまさにそういう感じや。(ブルックナーなんてよ、何にも香りがしねーからな。)



(playing time=17'56")

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