防具と文明レベル
特にキャンペーンの初期においては、『ガープス・ベーシック』に載っている防具を利用したい場合もあるでしょう。そうしたアイテムのデータは、その文明レベルによって以下のように変更されます。
文明レベル0〜4:自作できるようなものを除き、現代では探し出すことも難しいでしょう。自作できるようなものや粗悪なレプリカを除き、価格は表に書かれているものの5倍となります。合法レベルは変わりません。
文明レベル5〜7:『ベーシック』にあるものと同じです。現代世界では合法レベルは+1されたものとして扱い、軍用品払い下げの品を扱った店などで簡単に買うことができます。重量や価格は変わりません。
文明レベル8:現代の軍隊で使われているものであり、市販されることはごくまれです。民間向けに作られた廉価版がごく限られたルートで売られていることもありますが、販路は厳しく制限されています。もし手に入れることができた場合、価格は少なくとも(6−合法レベル)倍になります。基本的なデータは変わりません。
文明レベル9〜:「女神転生」の世界には、ごく部分的に文明レベル9以上の技術が存在しています。キャンペーンのレベルが上がるにつれ、こうしたアイテムを登場させてもいいでしょう。
「出現値」
それぞれのアイテムに固有の「霊格」ですが、これはあるキャラクターが装備できるアイテムの数を制限するほかにも、そのアイテムが手に入るようになる段階を大まかに示す意味があります。
一般的なキャンペーンでは、PCはキャンペーンのレベルと同じ霊格レベルのアイテムを買ったり譲り受けたりすることができます。より高い霊格レベルのアイテムはまったく登場しないか、登場したとしてもとても高価なものです。
また、各霊格レベルには「〜後期」と記されているものも存在しています。これはキャンペーンがそのレベルにおいて後半に近づいたとき、初めて登場するものです。目安としては、「パーティの中で誰か1人でも次の霊格レベルを得たとき」とするのが妥当でしょう(パーティ内でCP総計に著しく差がある場合は、2人あるいは3人目の覚醒者があらわれたとき、などとして調整してください)。
もちろん、キャンペーンのレベルが上がったからといって、同じ霊格レベルのアイテムすべてが一度に登場するわけではありません。GMの判断によって、少しずつシナリオに登場させていくといいでしょう。表にあるアイテムのデータはその効果や価格、由来などによって、一般的なものからより希少なものへと並べられています。参考にしてください。
アイテムの価格
それぞれのアイテムに付けられた価格は、あくまで現代日本(文明レベル8、規制レベル3――ただし武器に関しては規制レベル4)をキャンペーンの舞台とした場合の参考価格です。こうした価格は社会の状態やPCの立場によって大きく異なるものであり、各GMがキャンペーンの設定に合わせて付け直すのが適当でしょう。
店やルートごとに手に入るアイテムとその価格を設定するのも現実的で面白いですし、あるいはより単純に「キャンペーンのレベルがアイテムの霊格レベル(1<1後期<2<2後期……)を1段階上回るたび、価格が半分になる」などとしてもいいでしょう。