名称:模造刀(もぞうとう)
霊格:−
形状:刀
ダメージ:刀と同じ(ただし叩きダメージ)
価格:6万円
重量:2.5
解説:刃を引いた観賞用の刀です。居合道で用いられる居合刀(いあいとう)も同データと見なします。
 ここに挙げているのはあまり本格的な作りではありませんが、模造刀の中には本物の刀と同じ製法で作られた高級品も存在しています。こうした刀の場合、通常のルールに従って品質とダメージ、価格が上昇します。
 
名称:檜の木剣(ひのきのぼっけん)
霊格:1
形状:刀
ダメージ:木刀と同じ
価格:9万円
重量:0.9
解説: 霊気あふれる深山で育った檜の木から削り出し、清めた木剣です。木刀と同様に扱いますが、邪悪な悪魔へのダメージに+1されます。
 
名称:現代刀(げんだいとう)
霊格:−
形状:刀
ダメージ:品質・良の刀
価格:15万円
重量:2.5
解説:昭和期以降に作られた大量生産品です。
 
名称:新刀(しんとう)
霊格:1
形状:刀
ダメージ:品質・良の刀+1
価格:26万円
重量:2.5
解説:「新刀」とはふつう江戸期(他の定義によれば安土・桃山期)以降に作られた日本刀を指しますが、ここではそれ以降の「新々刀」も含むものとします。また、ここで扱うのは特に実戦性よりも美術性が追求された安価な大量生産品です。もちろん新刀以降の刀にも優れた刀は数多く存在していますが、ここでは省きます。
 
名称:古刀(ことう)
霊格:1
形状:刀
ダメージ:品質・優の刀+1
価格:80万円
重量:2.5
解説:平安時代末から室町末期ごろ盛んに作られた刀で、実戦性を重んじた重厚な作りとなっています。有名な刀工の手になるもの、美術性に優れたものはもっと価格が上昇するでしょうが、データとしては同じものとみなします。
 古刀の中には太刀や野太刀様のものも存在しており、その場合は形状と重量が太刀(グレートソード)のものとなります。価格は変わりません。
 
名称:古刀 良業物・業物(ことう よきわざもの・わざもの)
霊格:1後期
形状:刀
ダメージ:品質・特優の刀
価格:200万円
重量:2.5
解説:古刀の中でも特に優れた作とされるものです。こだわりのあるプレイヤーは銘を決めてください。
 
名称:銘刀 古鉄(めいとう こてつ)
霊格:2
形状:刀
ダメージ:品質・優の刀+1
価格:320万円
重量:2.5
解説:幕末の名三工「長曽禰虎徹(ながそねこてつ)」による初期の作で、古鉄を集め鍛えたことからこの銘があります。日本刀としての出来はまだそれほど優れたものではありませんが、レアリティは抜群です。
 
名称:八雲丸(やくもまる)
霊格:2
形状:刀
ダメージ:品質・優の刀+1
価格:400万円
重量:2.3
解説:冷気を帯びた細身の刀で、いつも刀身にうっすらと霜が指しています。いつ頃、誰の手によって作られたのかはまったく不明です。
 この刀によって生身のキャラクターや悪魔がダメージを受けた場合、冷気によって2点の追加ダメージを受けます。冷気に弱い悪魔の場合、このダメージは倍になります。
 
名称:備前長船(びぜんおさふね)or 無銘一文字(むめい いちもんじ)
霊格:2後期
形状:太刀
ダメージ:品質・特優の太刀+1
価格:560万円
重量:3.5
解説:備前国は長船派の刀工の手による作品です。南北朝ごろ盛んに打たれ、頑丈な作りで人気がありました。
 同じく備前の刀工一派、一文字派による太刀も同データとします。好きなほうを選んでください。
 
名称:鬼切(おにきり)
霊格:3
形状:刀
ダメージ:品質・優の刀+2
価格:1000万円
重量:2.5
解説:渡辺綱が鬼の腕を切り落としたエピソードで有名な刀です。もとは摂津源氏に伝わる宝刀であり、その後もさまざまに名を変えながら、数々の英雄たちによって振るわれてきました。現在では京都の北野天満宮に所蔵されています。
 種族「鬼神・鬼女・邪鬼」に属する悪魔に対し、防護点を引く前のダメージが+2されます。
 
名称:蜘蛛切(くもきり)
霊格:3
形状:刀
ダメージ:品質・優の刀+2
価格:1200万円
重量:2.5
解説:「鬼切」と同じく源氏に伝わる宝刀で、源頼光が土蜘蛛を切った際この名が与えられました。鬼切と同様、その後もさまざまな人物の手に渡り、この刀を手に戦った最後の人物が源義経であるとされています。
 「国津神」神族に属する悪魔に対し、防護点を引く前のダメージが+2されます。
 
名称:妖刀似蛭(ようとう ニヒル)
霊格:3
形状:刀
ダメージ:品質・優の刀+4
価格:2000万円
重量:2.5
解説:自ら主を選ぶという呪われた妖刀です。鍔の下に二つの鈴が下がっており、刀が血を求めるとき鈴が自然に鳴るとされています。
 この刀を抜くたびに意志力判定を行ってください。失敗すると「バーサーク」状態となってしまいます。この判定には、持ち主の霊格がこの刀の霊格を上回る/下回るごとに+2/−2の修正があります。またこの判定に失敗したキャラクターは刀に対する「熱狂」の特徴を得、この刀を手放そうとしなくなります。この状態を解除する方法があるかどうかはGMが決めてください。
 この刀を使って連続攻撃を行う際、2撃目のみペナルティが1点軽減されます。また、この剣の装備者は、この剣を使うための技能に+1されます。技能を持っていない場合、<ブロードソード>および<両手剣>を14レベルで得ます。
 
名称:菊一文字(きくいちもんじ)
霊格:3後期
形状:刀
ダメージ:品質・特優の刀+2
価格:2800万円
重量:2.2
解説:鎌倉時代、備前一文字派の祖である一文字則宗(いちもんじのりむね)が後鳥羽上皇の命によって打った刀です。「菊一文字」とは後鳥羽上皇に菊の紋を彫ることを許された一文字派の刀、という意味で、正式の銘ではありません。 後世、創作のなかで沖田総司の愛刀とされ、有名になりました。
 この刀による攻撃の際、クリティカルとなる範囲が1点広くなります。つまり目標値が14以下なら5以下で、15なら6以下で、16ならば7以下でクリティカルになるのです。
 
名称:村雨(むらさめ)
霊格:4
形状:刀
ダメージ:品質・優の刀+3
価格:3100万円
重量:2.5
解説:「抜けば玉散る氷の刃」で有名な、足利家の宝刀です。その刀身からは常に水気が溢れ、水や冷気に弱い悪魔に対して防護点を引く前のダメージが+2されます。
 この刀を身に付けていると、知覚力に関係する判定に1点のボーナスを得ることができます。また、この刀を<準備>する際に+1の修正があります。
 
名称:小烏丸(こがらすまる)
霊格:4
形状:刀
ダメージ:品質・優の刀+3
価格:4000万円
重量:2.0
解説:宮中に舞い降りた大鴉が桓武天皇に授け、以来、平家の家宝とされていた霊刀です。伝説上の刀工「天國(あまくに)」の作と伝えられ、刀身の半ばより先が両刃になっているという、最初期の日本刀の作りを残しています。同名の刀が皇室に保管されていますが、一般には壇ノ浦の戦いで失われたとされています。
 同レベルの刀に比べダメージは少ないですが、連続攻撃の際のペナルティを1点ずつ軽減させる効果があります。
 
名称:数珠丸恒次(じゅじゆまる つねつぐ)
霊格:4後期
形状:刀
ダメージ:品質・特優の刀+4
価格:5000万円
重量:2.5
解説:備中の刀工「青江恒次(あおえつねつぐ)」の手による作で、細身と優美な刀身が特徴です。また、刀身に「日蓮上人」の文字と数珠模の彫り込みがあることから、「日蓮上人護持の御太刀」と呼ばれています。
 悪霊や幽鬼、屍鬼に属する悪魔に対し、防護点を引く前のダメージに+2されます。また、この剣の持ち主は、ディーヴァ神族に属する悪魔やカルトマジック「マントラ」の修得者からの反応に+2のボーナスを得ることができます。
 
名称:大典太光世(おおでんた みつよ)
霊格:4後期
形状:刀
ダメージ:品質・特優の刀+4
価格:5900万円
重量:2.5
解説:筑後の刀工典太光世の作にして、数珠丸恒次、三日月宗近、鬼丸國綱、童子切安綱と並ぶ天下五剣のひとつです。やや短めながら堂々とした姿を持ち、日本の国宝に指定されています。
 この剣の持ち主は体力に+1され、「カリスマ」1レベルを得ます。
 
名称:三日月宗近(みかづき むねちか)
霊格:5
形状:刀
ダメージ:品質・特優の刀+5
価格:6200万円
重量:2.8
解説:三条派の祖「三条宗近(さんじょうむねちか)」による作。細身で腰反りの強い刀身が特徴的で、「三日月」の名は刃文に沿って三日月型の打除けが連なることに由来するとされます。
 その冴え冴えとした美しさは見る者を魅了します。この剣を初めて見た者はかならず意志力判定を行わなければならず、失敗すると精神的な朦朧状態に陥ってしまうのです。この判定には、犠牲者の霊格が4より1レベル高い/低いごとに+2/−2の修正があります。
 現在、この刀は東京国立博物館に収められています。
 
名称:鬼丸國綱(おにまる くにつな)
霊格:5後期
形状:刀
ダメージ:品質・特優の刀+5
価格:7000万円
重量:2.5
解説:京都・粟田口派の刀工である国綱の作で、北条時政の夢に現れ鬼を切ったエピソードで有名な刀です。その後数々の大名の手を渡り、現在では宮内庁の保管となっています。
 種族「鬼神・鬼女・邪鬼」に属する悪魔と戦うときの命中判定に+2され、さらにそれらの悪魔に対し生来の防護点を無視してダメージを与えます。
 
名称:長曽禰 乕撤入道(ながそね こてつにゅうどう)
霊格:5後期
形状:刀
ダメージ:品質・超特優の刀+5
価格:7500万円
重量:2.5
解説:幕末の名工、長曽禰乕撤(虎徹)の最晩年の作です。緻密で頑丈な鍛えで知られ、幕末期には非常な人気を誇りました。新撰組組長・近藤勇の愛刀としても有名ですが、現在では、これは偽銘であったとの説が強くなっています。
 装備者はこの剣を扱うための技能に+1されます。
 同データの刀に、「関孫六」として有名な「孫六兼元(まごろく かねもと)」、およびその兄弟である「和泉守兼定(いずみのかみ かねさだ)」、「大般若長光(だいはんにゃ ながみつ)」として知られる「長船長光(おさふね ながみつ)」などの作刀があります。プレイヤーの好みによって選択してください。
 
名称:無双正宗(むそうまさむね)
霊格:6
形状:刀
ダメージ:品質・超特有の刀+6
価格:9000万円
重量:2.5
解説:鎌倉時代末期から南北朝時代初期に相模で活動した伝説的な刀工、五郎入道正宗による最後期の作です。
 この刀はもともと太刀として作られたものが、後世になって刷り上げられたものです。刀身は太刀であった頃の面影を残して反りが少なく幅が広く、芸術性にも非常に優れたものとなっています。
 装備者は意志力に+1、この剣を扱うための技能に+1されます。
 
名称:妖刀村正(ようとう むらまさ)
霊格:6後期
形状:刀
ダメージ:品質・超特有の刀+6
価格:12000万円
重量:2.5
解説:千子派(せんごは)の有名な刀工、初代村正の作です。刀としてはやや細身で表裏の刃文が正対象であるという、日本刀には珍しい特徴を持っています。徳川家に仇なす刀として有名ですが、ここでは権力の中枢にあるものに災いをなし、世を乱す意志を持った妖刀として扱います。「災い」の具体的な効果は特に定めませんが、目的を同じくするキャラクターに対しては、村正は進んで力を貸すでしょう。
 この剣には、被害者の霊格または「地位」が高ければ高いほど与えるダメージが大きくなるという効果があります。防護点を引く前のダメージを、相手の霊格または「地位」のレベルから4を引いた値だけ増加させてください。相手のレベルが4以下の場合、特に効果はありません。
 装備者はこの剣を扱うための技能に+2されます。女性はこの剣を持つことができず、鞘に触れただけで手がすっぱりと切れ、自らの体力を基にした「切り」ダメージを受けてしまいます。