魔界魔法について
魔界魔法とは
コンシューマのシリーズでおなじみの魔法体系で、魔界の力を現世に引き込み、さまざまな効果を得ることができます。「ガープス女神転生」では、悪魔がその属性として先天的に持つ能力の多くも、この魔界魔法で表されることになります。
カルトマジックのように宗教的・思想的な背景を持たず、また神などの超常的なパワーソースを持たないため、どんな設定のキャラクターにも違和感なく身に付けさせることができるでしょう。
魔界魔法の修得
人間が魔界魔法を学ぶことのできる機会は非常にまれで、多くは魔道書による独習となります。
「特殊能力の習得」のところで説明したとおり、魔界魔法を使用するには、持って生まれた「魔力(15CP、一系統のみなら6CP)」および魔法を学ぶことのできる「特殊な背景(20CP)」が必要です。その上で、それぞれの系統ごとに独立した「精神/至難」の技能として<魔界魔法/種別>を修得していきます。技能なし値はありません。個々の魔界魔法は、<魔界魔法>があるレベルに達するごとに自動的に使えるようになっていきます。
魔界魔法の系統は、火炎、氷結、電撃、衝撃、破魔、呪殺、万能、生命、回復、高回復、治癒、魔力、精神、禁為、幻惑、強化、低下、結界、移動、操魔、召喚の21種類です。それぞれの系統の特徴については、それぞれの説明を参照してください。
魔界魔法の使用
必要な準備時間だけ「集中」し、データにある「修正」の値と長射程攻撃修正を加えた技能判定に成功することで、魔界魔法は効果を発揮します。必要なら、そのまま「狙い」を付けてください。射撃呪文と異なり、呪文の発動判定と命中判定を二度行なう必要はありません。
呪文や呪術と違い、技能レベルが高くなっても集中時間や消費エネルギーが減少したり、動作が不要になったりはしないことに注意してください。
魔界魔法の効果範囲
魔界魔法は、その効果範囲によって四つのタイプに分類されます。
射撃
通常の射撃武器と同じように修正を計算し、命中判定を行ないます。
一部の例外を除き、このタイプの魔界魔法の抜撃ち値は12、正確さは1となります。半致傷距離はありません。目標は通常どおりの「よけ」「止め」を行なうことができます。
扇形
効果範囲が、最大で射程距離の半分までの幅を持つ扇形になります。射程をそのままに幅を狭めたり、あるいはその逆も可能です。効果範囲にいる者は、「よけ」に成功することで、ダメージを半分にするか効果範囲から一歩外に踏み出すことができます。「止め」が可能かどうかはそれぞれの魔界魔法の効果から判断してください。このタイプの魔界魔法は、通常の長距離攻撃修正を受けることがありませんが、その代わりに「狙い」をつけることもできません。また、部位を狙うこともできません。
爆発
狙った一点を中心に爆発し、周囲にいる者たち全員に効果を及ぼします。対象を任意に選択することはできません。距離修正のみを適用して、あるヘクスを狙ってください。このタイプの魔界魔法が最大に効果を発揮するのは、魔法が命中したヘクスのみです。中心から1ヘクス、2ヘクス……離れるたび、ダメージも−1D、−2D……されていきます。
効果範囲にいる者は、「よけ」に成功することで効果範囲から一歩外に踏み出すことができます。
範囲
効果範囲は狙ったヘクスを中心にした円状になります(上空にも効果を及ぼすので、正確には球状ですが)。効果範囲のうち、もっとも近いヘクスまでの距離から、長距離攻撃の修正を計算してください。速度/距離修正は無視します。円の半径は最大で射程距離の4分の1までで、範囲内にいる任意のキャラクターを効果対象から除外することも可能です。
範囲内にいる者は、「よけ」に成功することで効果範囲から一歩外に踏み出すことができます。このタイプの魔界魔法を「止め」ることはできません。
魔界魔法への抵抗
魔界魔法によっては抵抗判定が可能なものもあります。その場合、判定に用いる能力値が効果範囲に付記されていますので、その能力値に「意志の強さ/弱さ」による修正を加えて判定してください。通常、抵抗判定には術者の「魔力」レベルぶんのペナルティがあります。
データの見方
魔界魔法のデータはおよそ、その魔界魔法の効果範囲、その魔界魔法によって引き起こされる効果(本文)、魔界魔法を使うために必要な「魔力」レベルおよび技能レベル、命中判定の際の技能レベルへの修正、その効果を得るために必要な集中時間、効果を及ぼすことのできる射程距離と持続時間、その魔界魔法を使うために必要な消費エネルギーといった形で表記されます。