・特殊なものを除き、仮面そのものに合法レベルは存在しません。ただし、たいていの人間は顔を隠した人物に対して警戒しますし(『ベーシック』p.276)、現実には顔を隠して街を歩くことを法律によって禁じている社会も存在します。
・特に記されていない場合、着用者はかならず「視界制限/側面が見えない」の特徴を得ます。覗き穴が小さく作られているため、仮面を通して目を狙う際のペナルティはさらに2点大きくなります。
仮面は基本的に顔のみを守ります。日本の能面など半球状のものは頭上にはね上げることで頭蓋骨を守る防具としても使用できますが、ある種の特殊効果は失われてしまいます。詳しくはGMが決定してください。
名称:ヒーローお面
霊格:−
部位:顔
防護点:0
価格:300円
合法レベル:−
重量:0.1
解説:お祭りなどで売られているプラスチック製のお面です。真に正義を愛する者が着用し2D秒かけて変身ポーズと共に名乗りをあげることで、霊格1、防護点2のアイテムへと変化します。
この状態にあるとき、着用者は体力と意志力およびあらゆる命中判定に+1のボーナスを得ることができますが、同時に−20CPぶんの不利な特徴を得てしまいます。「自信過剰」「トレードマーク」「平和愛好」「名誉重視」「滑舌が悪い(癖)」など、ヒーローらしい特徴を選んでください。
名称:小面(こおもて)
霊格:1
部位:顔
防護点:2
価格:6万円
合法レベル:−
重量:0.4
解説:能面の一種で、若い女性を表します。男性が着用することで、女性にしか効果を発揮しないアイテムなどを装備できるようになります。
また、<踊り/能楽>を身に付けている者は、《幻覚変身》のように自らの姿を女性に見せかけることができます。着用者の姿を見た者は視覚で着用者の<踊り>と即決勝負を行い、負けるとその姿を年若い女性と信じ込んでしまいます。特定の人物に見せかけることはできません。なお、より歳を取った女性を表現するための「若女」「姥」などといった面も存在しています。
名称:般若(はんにゃ)
霊格:1
部位:顔
防護点:2
価格:6万円
合法レベル:−
重量:0.5
解説:能面の一種で、嫉妬心や復讐心によって鬼となった女性を表します。
この面の力を引き出すには、女性の恨みや怒りへの深い共感が必要です。1ターンの集中ののち、意志力または<演技><踊り/能楽>のいずれかで判定を行ってください。成功すると体力と生命力に+2され、「恐怖0レベル」「攻撃部位(角、刺しダメージ)」「直情」「残忍」「かんしゃく」「バーサーク」の特徴を得ます。また、男性または男性型の悪魔に対してあらゆるダメージが+1されます。それが自分を裏切った友人や恋人ならさらに+1です。
名称:鬼剣舞(おにけんばい)
霊格:1
部位:顔
防護点:3
価格:11万円
合法レベル:−
重量:0.5
解説:仏の化身としての鬼を表した面で、同名の伝統芸能に使用されるものです。
この面を付けていると魔法的な防護点に+1されるほか、仏教およびヒンドゥー教の敵や邪悪な悪魔に対するあらゆるダメージに+1されます。
同様の効果を持つものに「なまはげ面」があります。
名称:白狐神楽(びゃっこかぐら)
霊格:2
部位:顔
防護点:3
価格:17万円
合法レベル:−
重量:0.5
解説:子狐をモチーフにした白狐面に金鈴や飾り紐、小さな番傘まで付いた、楽しいお面です。おめでたい引き出物として作られたと考えられていますが、詳しい用途は不明です。
この面を掛けると何となく心が浮き立ち、魔法的な防護点に+1、精神に影響を与える攻撃に対し抵抗判定に+1されます。「お祭り好き(ガープス第四版では「強迫観念/宴会」のバリエーションです)」な者が着用した場合、これらの効果および「お祭り好き」であることによる反応判定への修正が2倍になります。
名称:マスカレイド(masquerade)
霊格:2
部位:顔
防護点:2
価格:25万
合法レベル:−
重量:0.1
解説:顔の上半分を隠す、仮面舞踏会用の仮面です。メシア教会で洗礼を受けることで購入できます。魔法的な攻撃への抵抗判定に+1されるほか、本心を隠すための(心を読む魔法に抵抗したり<嘘発見>に対して<演技>をしたりといった)判定に+1のボーナスを得ることができます。
名称:火男(ひょっとこ)
霊格:2
部位:顔
防護点:3
価格:45万円
合法レベル:−
重量:0.4
解説:口をすぼめた男の顔をユーモラスに表現した面です。
着用者は1ターン集中することで面の口から火を吹くことができます。これは「噴射」の増強が施された「特殊攻撃3レベル/焼きダメージ」として扱い、使用すると2点疲労します。また、着用者は熱や炎によるダメージに対して全身に3点の防護点を得ます。
名称:烏天狗(からすてんぐ)
霊格:2
部位:顔
防護点:4
価格:60万円
合法レベル:−
重量:0.4
解説:突き出たくちばしと金泥の引かれた目が特徴的な、烏天狗の面です。ある山深い神社に奉納されていたもので、修験者によって彫られたといいます。
着用者は基本移動力に+0.5、<登攀><忍び><跳躍><八艘飛び><偽装>の技能レベルにそれぞれ+1されます。
名称:フレイデー・ザ・サーティーン(Friday the 13th)
霊格:2後期
部位:顔
防護点:7
価格:110万円
合法レベル:−
重量:0.4
解説:ある殺人鬼が好んで身に付けていたとされるホッケーマスクです。
着用者は体力に+5され、「超常的継戦能力」「サディスト」「残忍」「バーサーク」「特殊な背景/悪魔」の特徴を得ます。また、素手やナタ、芝刈り機、ハンマーといった武器を15レベルで扱うことができるようになります。GMが認めたものならどのようなものでも武器として使用することができますが、もともと武器として作られたものを扱うことはできません。
同様の効果を持つ防具に「レザーフェイス」があります。防護点が「柔軟」になること、着用者がチェーンソーを好んで使用するようになることの他はデータに違いはありません。
名称:平家の面(へいけのおもて)
霊格:3
部位:顔
防護点:6
価格:190万円
合法レベル:−
重量:0.4
解説:長年使われた舞楽面に、いつしか怨霊が宿ったものです。
着用者は体力に+2され、「バーサーク」と「不幸」の特徴を得るほか、<両手剣><弓><乗馬>など、平安末期から鎌倉初期の武士が身に付けていた技能として一般的なものを15レベルで使用することができるようになります。
また、着用者がヒットポイントにダメージを受けたターンおよびその直後のターンに攻撃者への反撃を行った場合のみ、ダメージと命中判定に+4する効果があります。
名称:赤い彗星(あかいすいせい)
霊格:3
部位:目
防護点:3
価格:290万円
合法レベル:−
重量:0.1
解説:仮面とシェードの中間のような防具です。着用者は基本反応速度に+0.5されるほか、「戦闘即応」「視覚保護」「危険感知」の特徴を得ます。なお、この防具には他に2種類の姉妹品が存在していますが、効果は変わりません。
名称:タイガーマスク
霊格:3
部位:顔、頭蓋骨
防護点:3*
価格:400万円
合法レベル:−
重量:0.2
解説:ある覆面レスラーが使用したとされる、虎の顔をモチーフにしたマスクです。
着用者は体力と<レスリング>にそれぞれ+2のボーナスを得、「痛みに強い」と「追加の命(着用者が死ぬとマスクは破れてしまいます)」の特徴を得ます。また、レスラーとしてふさわしい装い(アンダーパンツの他には、せいぜいレガースまたは編み上げブーツ、場合によってマントといったところでしょう)のもとにこの防具を装備した場合、目を除く全身に「体力−10」の防護点が加わります。
この防具は「名誉重視/プロレスラー(−5CP:武器を使用しない、急所攻撃を行わないなど)」の特徴を持っている者しか装備することはできません。この特徴が不要な「タイガー・ザ・グレイト」なるタイプの防具も存在しますが、この場合、「追加の命」の特徴は省かれます。
名称:カルネヴァーレ(Le Maschere del Carnevale)
霊格:3
部位:顔
防護点:5
価格:460万円
合法レベル:−
重量:0.2
解説:中世イタリアのカーニバルで使われていた、真っ白な仮面です。ある恐ろしい復讐劇に際して使用されたといい、今もその記憶が封じ込められています。
この防具はなんらかの「執念」または「強迫観念」を持ち、そのために行動している者しか装備できません。黒いマントや帽子など、着用者の個性を殺すような服装とともにこの仮面を着用することで、知力と生命力、意志力に+1され、「影の体」「闇視」の特徴を得ることができます。
この防具を着用している間は異様なまでの自信と冷静さが着用者を支配し、一度でもこの防具を身に付けた者はその感覚を何度でも味わおうとします。これは精神的な「中毒」として扱いますが、仮面が破壊されるなどすればすぐに解放されます。
この仮面を1日着けているごとに「執念」「強迫観念」の自制値は1点ずつ下がっていきます。これによって自制値が6を下回ると、もはやこの仮面を脱ぐことはできなくなります。「影の体」は解除できなくなり、「瘴気」「脆弱/自然には存在できない」「特殊な背景/悪魔」の特徴を得ます。
名称:鬼面(おにのめん)
霊格:3後期
部位:顔、首
防護点:12
価格:500万円
合法レベル:−
重量:1.0
解説:強力な鬼の頭骨をそのまま利用して作られた、頬骨から首までを覆う面頬(フェイスマスク)です。
この防具を着用した者は体力と生命力が1点ずつ上昇し、牙による「攻撃部位/切りダメージ(7CP)」と「残忍(自制値12)」の特徴を得ます。
名称:真蛇(しんじゃ)
霊格:4
部位:顔
防護点:8
価格:580万円
合法レベル:−
重量:0.5
解説:「般若」がさらにその恨みを深めて蛇と化し、最も強力な鬼に匹敵する力を持つに至った姿を表した面です。
この面の力を引き出すには、女性の恨みや怒りへの深い共感が必要です。1ターンの集中ののち、意志力または<演技><芸術/能楽>のいずれかに−4の修正を受けて判定を行ってください。成功すると体力と生命力に+4され、「恐怖4レベル」「攻撃部位(角、刺しダメージ)」「直情」「残忍」「かんしゃく」「バーサーク」「命知らず」「特殊な背景/悪魔」の特徴を得ます。また、男性または男性型の悪魔に対してあらゆるダメージが+3されます。それが自分を裏切った友人や恋人なら、ダメージは+6です。
霊格レベルが4に満たない者、はじめの判定に2差以上で失敗した者は、上記のボーナスおよび特徴のすべてを自制判定に失敗した状態で得ます。
名称:ベビーフェイス
霊格:4
部位:顔
防護点:13
価格:650万円
合法レベル:3
重量:1.2
解説:鉄で作られた、赤ん坊のデスマスクです。見る者の心を和らげると同時に、どこか不気味さを感じさせる表情を浮かべています。
着用者は魔法的な防護点に+4され、外見による反応判定へのボーナス+4を得ます。着用者の外見によるボーナスと重複することはありません。また、着用者を攻撃しようとする者はそのたびに「自分の霊格レベル−6」の修正を受けて意志判定を行わなければなりません。失敗すると攻撃をためらってしまい、そのターンは何も行動せずに終わることになります。
この防具は呪われており、まれに(1セッションに1回まで)奇怪な笑い声をあげることがあります。この声を聞いた者は集中が乱され、あらゆる判定に−2のペナルティを受けてしまいます。それが精神的な行動に関するものなら、ペナルティは2倍です。着用者自身は−4のペナルティを受けた恐怖判定を行わなければなりません。GMは最悪の場面でこのイベントを起こし、PCの行動を失敗させてください。
名称:甲斐の虎(かいのとら)
霊格:4
部位:顔、首
防護点:11
価格:800万円
合法レベル:3
重量:1.0
解説:ある武将が願掛けを行った際、神社に奉納した朱塗りの面頬(フェイスマスク)です。虎の毛で作った髭が威厳を保つ、その名にふさわしい重厚かつ勇壮な拵えになっています。垂が付属しており、首も守ってくれます。
着用者は「カリスマ1レベル」の特徴と、敵対的反応に+2のボーナスを得ます。また、<指揮><戦略><気合><諜報分析><財政><外交><採掘><政治><冶金学>(すべてTL4)のレベルに+2されます。
名称:アルレッキーノ(Arlecchino)
霊格:4
部位:顔
防護点:5
価格:950万円
合法レベル:−
重量:0.2
解説:とがった鼻が特徴的な、顔の上半分を覆う仮面です。近世イタリアの即興劇で使用されていました。
この仮面を着用した者は道化の役割と能力を負うことになります。着用者は敏捷力と知力に+1され、「都合のいい偶然」「毒舌」「柔軟」「幸運」「トリックスター(自制値6)」「私心がない」「特殊な背景/悪魔」の特徴を得ます。また、<軽業><跳躍><言いくるめ><裏社会><礼儀作法/上流社会><演技><演劇><杖><楽器演奏(種別は任意)><踊り><脱出><忍び><歌唱><声まね/声帯模写><社交><作詞><変装/TL4><物乞い><魅了><感情移入>といった技能を16レベルで使用できるようになります。すでにこれらの技能を16レベル以上で身に付けていた場合、技能レベルに+1されます。
このアイテムは非常に強力です。プレイヤーが「道化」をうまく演じられていないとGMが感じた場合、上記の効果を得られるのは「トリックスター」が発動している時のみとしてもいいでしょう。
名称:鞍馬天狗(くらまてんぐ)
霊格:5
部位:顔
防護点:10
価格:1200万円
合法レベル:−
重量:0.5
解説:すべての天狗の長であるという、鞍馬の大天狗を模した面です。鞍馬山中のある神社に奉納されていたもので、能の演目の一「鞍馬天狗」に用いられるものとは異なっています。
着用者は基本移動力に+1.0、<登攀><忍び><跳躍><八艘飛び><偽装>の技能レベルにそれぞれ+2されます。また、深い山や森の中にいる時に限り敏捷力に+1、カルトマジック「神道」の呪術レベルに+1されます。
名称:赤き死の仮面(あかきしのかめん)
霊格:5
部位:顔
防護点:7
価格:1900万円
合法レベル:−
重量:0.3
解説:真っ赤な装束(ヘビークローク相当)とセットになった、仮面舞踏会風の仮面です。病魔による死そのものを具現化しているといわれており、現在はある修道院の奥深くに厳重に封印されています。
着用者は視線を合わせた者、または声を聞いた者に遅発性の毒ダメージを与えることができます。これは「特殊攻撃/毒ダメージ6D(遅発:延長時間可変(長)、感覚に依存、感知されにくい、抵抗可能:生命力−4)」として扱います。魔法的な手段によってのみ、このダメージを発動前に消すことができます。
この防具および着用者は常に「瘴気」「特殊な背景/悪魔」の特徴を持ちます。
名称:バロンマスク
霊格:5
部位:顔
防護点:12
価格:2500万円
合法レベル:−
重量:2.0
解説:バリ島のチャロナラン(バロンダンス)で用いられる、聖獣バロンの仮面です。
着用者は、踊りによる一体感を経てバロンそのものへと変身することができます。「20−判定値」の集中の後に意志力または<踊り/トペン(仮面劇)>で判定を行ってください。成功すると、次の夜明けまたは日没まで悪魔「聖獣バロン(霊格レベル6)」へと変身します。変身が解けると、着用者の疲労点は自動的に0となります。
名称:伎楽面 迦楼羅(ぎがくめん かるら)
霊格:6
部位:顔
防護点:12
価格:27000万円
合法レベル:−
重量:0.5
解説:仏教の霊鳥、迦楼羅天(ガルーダ)を象った面です。日本では正倉院に収められているものが有名ですが、インドや中国にも同様のものが存在しています。
着用者は敏捷力に+1、基本反応速度に+0.5、基本移動力にさらに+0.5され、あらゆる毒による影響を受けることがなくなります。また、種族「竜王」「龍神」「邪龍」に属する悪魔と戦う際、生来の防護点を無効とする効果があります。
着用者は1ターン集中することで面の口から火を吹くことができます。これは「噴射」の増強が施された「特殊攻撃11レベル/焼きダメージ」として扱い、使用すると5点疲労します。また、同じく1ターンの集中の後に3点疲労することで、背中から翼を生やすことができます。これは「翼による飛行」「高速移動(空中)2レベル」として扱います。
名称:パレンケの仮面
霊格:6
部位:顔
防護点:20
価格:33000万円
合法レベル:−
重量:1.9
解説:アステカの遺跡パレンケで発掘された、翡翠の仮面です。古代の祭祀王の記憶と能力が封じられており、着用者は知力に+1され、「カリスマ2レベル」の特徴を得ることができます。また魔法的な攻撃への防護点に+6、抵抗判定に+2のボーナスを得られます。
さらに、この仮面の所有者は1セッションに1回のみ「翡翠の神」ケツァルコアトルの力を借りることができます。1Dターンの願いを捧げることでこの神は所有者の隣接ヘクスにあらわれ、1回の戦闘に参加するか、ひとつの望みを聞いてくれます。