ドリーム小説
蒼紅華楽特別版 零番隊の秘密に迫れ!

第四回 「零番隊の仕事量」 




時雨「好評かどうかはさておき、第四回目となりました。司会進行はお馴染み、零番隊副隊長兼隊長ファンクラブ会長兼隊長と日番谷十番隊長の仲を見守りたい隊隊長の羽鳴時雨でお送りします」
琥珀「今回司会補佐を勤めさせていただきます。零番隊第六席兼隊長ファンクラブ会員兼日番谷十番隊長の仲を見守りたい隊の明塚琥珀です」
日番谷「・・・なんていうか、もうそれパターン化してきてるな」
時雨「・・何か?今回珍しく観念して大人しく起こしになった日番谷十番隊長」
日番谷「・・笑顔のくせに相変わらず黒いぞ、お前。それに、どこが観念してたんだよ」
時雨「だって今回はご自分の意思で、ちゃんとご自分の足で、ここまで来られたでしょう」
日番谷「・・・笑顔で誰かに刀抜かれた挙句、人の秘密を暴露するとかいわれれば、嫌でも来なけりゃいけねえだろうが!」
琥珀「・・あははっ・・すいません」

時雨「大丈夫ですよ。刀に関しては完全に冗談でしたから」
日番谷「・・秘密暴露は本気だったのか?」
「・・・・・・・・・・・・・」
日番谷「・・・(本気だったな。こいつ等)」
時雨「大丈夫ですよ。暴露したとしても隊長くらいにしかしませんから」
琥珀「はい。日番谷十番隊長の霊術院時代の失敗談を・・・」
日番谷「なお、悪い!!」
夜一「男という生き物は、好きな相手の前では殊更格好つけたがるものじゃからのう」
日番谷「っ!!」
時雨「というわけで、今回のゲストはわざわざ現世からお越しいただきました。我等が隊長の御義姉上様の四楓院夜一様です」
日番谷「・・・なんでこいつが」
夜一「なんじゃ?儂が来ては何か問題でもあるのか?」
日番谷「いや・・どっかの下駄帽子よりはましだけどよ・・・・・でも一体、どういう選択なんだ?」
時雨「管理人の横暴です」
日番谷「・・・おいっ」
琥珀「副隊長、駄目ですよ。せめてそこは、『趣味』程度にまとめておかないと」
日番谷「そういう問題でもないだろ。・・・っていうか、どっちにしろ同じようなもんだろうが」
夜一「まあ。気にするでない。時に冬獅郎」
日番谷「なんだ?」
夜一「とはどこまで進んだ?もう閨は共にしたのか?」
日番谷「ぶっ!」
琥珀「大丈夫です、夜一様。それならほぼ毎晩隊長は日番谷十番隊長のところに通われています」

時雨「もう殆ど通い女房状態です」

日番谷「おまっ!」

時雨「ただ、1つ気になることが・・」
夜一「なんじゃ?何かあるのか?」
時雨「せめて3年くらいの間にはなんとか出来ないかなと思いまして!」
日番谷「何がだ?!」
夜一「そうか・・・確かに最低でも3年以内には頑張ってほしいのう」
日番谷「だから何をだよ?!」
夜一「儂も早く甥か姪の顔を見てみたいからのう」
日番谷「・・・・・・・・・・・・(確信)」
時雨「やはり最初は隊長似の女の子ですかね?」
琥珀「あ、良いですね」
夜一「良いな。さぞや可愛いことじゃろ」
日番谷「今回は『零番の仕事量について』だろ?!さっさと進めろ、司会!!」
時雨「日番谷隊長。何もそんな急に積極的にならなくても・・・顔を真っ赤ですよ」
日番谷「お前らにその手の話題をさせ続けるより、余程ましだ!!」
夜一「出来たら真っ先に儂に顔を見せに来いよ」
日番谷「だからその話題から離れろと言ってるだろうが!!」

琥珀「・・・さすがに日番谷十番隊長が可哀想になってきたので、時雨副隊長・・・」

時雨「仕方ないな・・・終わったらじっくり、こってりやるとするか」
日番谷「やるな・・・(っていうか、こってり?)」
時雨「え〜〜っとですね。俺たち零番の仕事量は・・・殆どない、暇人以上!」
日番谷「おいっ!」
時雨「じゃ、終わりましたので、先程の続きを・・・」
日番谷「だから待てといってるだろうが!お前、適当に終わらせるな!!」
琥珀「・・・あの、日番谷十番隊長。大変申し上げにくいのですが・・・」
日番谷「なんだ?明塚」
琥珀「副隊長の仰られていることは事実です。僕たち、殆ど仕事がないというか・・・普段は皆無な状態ですから」
日番谷「・・・なんだって?」
時雨「日番谷十番隊長。俺達の基本的な仕事内容ってご存知ですよね?」
日番谷「当たり前だろうが。『表の十三隊では手に負えない危険任務の完遂』だろ?」
時雨「では、『十三隊では手に負えない危険任務』なんてものが、早々頻繁に起こっていると思いますか?」
日番谷「・・・あっ」
琥珀「僕たち、独立なので・・・そういった仕事が来ないと、書類系の仕事も一切ないんですよ」

時雨「だから俺たちは普段とても暇なんですよ。まあ、俺たちが暇なのは平和な証拠ですから」
琥珀「僕たちが出なきゃいけないような任務なんて、ないほうが尸魂界のためなんですよ」
夜一「そうじゃな・・・確か、危険任務のうちもっとも多いのは、ヴァストローデ級の秘密裏の討伐じゃったな?」
日番谷「・・ヴァストローデだと?!」
時雨「はい。まあ、捺芽以上だと殆ど楽に終わりますけど。俺や隊長ならヴァストローデといえど瞬殺ですね」
日番谷「・・瞬殺・・・ヴァストローデを瞬殺・・・」
琥珀「久遠とかあたりだとちょっと手間取りますけど・・・まあ、大丈夫ですよね」

時雨「特に隊長は複数相手でも瞬殺だな」
夜一「うむ。我が義妹ながらさすがとしか言えん。とうに師でもある儂等をこえてしもうたな」
時・
「隊長ですから!」
日番谷「・・・・・(ある意味納得)」
時雨「でもヴァストローデとかがそんなぽんぽん現れるわけないので、どの道暇人なわけですよ・・」
日番谷「・・松本が聞いたら、泣いて羨ましがりそうだな」
琥珀「確かにそうなんですよね・・・」
日番谷「それ聞いた瞬間、『零番隊に転属する』とか言い出しそうだ・・・」
時雨「あ、まず無理ですから」←健やかだがどこか黒い笑顔
日番谷「・・・俺もそう思う」←珍しく素直に賛同
夜一「ふむ・・では、お主たちは普段何をしておるのじゃ?」

時雨「そうですね〜・・・結構皆自分の趣味に走ってますよ」
琥珀「特に久遠とか・・・」
時雨「ああ、特に久遠とかな・・・」
日番谷「・・・何やってるんだ?あいつ」
時雨「・・まあ、あいつの部屋見れば解ることですけどね」
琥珀「なんというか・・・変装道具かたっぱしから作ってます」
時雨「おかげで多分、あいつの部屋が1番零番の中で汚いとまではいかないけど・・・片付いてないよな」
琥珀「物が散乱してますからね・・・」
時雨「まあ、十番隊の某詰め所よりは遥かにましですけど」
日番谷「ほっとけ!」
琥珀「日番谷十番隊長・・・あそこが護廷十三隊の中でも、汚い場所ワースト1ですよ・・・・・」

夜一「・・男所帯の十一番よりも酷いのか・・・それはかなり問題じゃな」

時雨「だからこの間牡丹が半ば発狂して、居合わせた捺芽と一緒に大掃除したらしいんですよ」←小話花太郎の探し物零参照
日番谷「・・・だから、ほっとけといってるだろうが!」
時雨「だって事実ですよ」
日番谷「だから!聞いてると情けなくて、むしょうに泣きたい気分になるんだよ!」
「・・・・・・・(同情)」
日番谷「もう良いから、他の奴行け。っていうか、お前らはどうなんだよ?」
琥珀「あっ、僕ですか?僕はですね・・・霧生と一緒に温泉めぐりか、情報収集及びそれを記憶に叩き込むことですが」

時雨「といっても、見たらすぐに憶えるけどな」
琥珀「あれ?それって普通じゃないですか?」
日番谷「いや・・・普通ではないだろ・・・」
夜一「確かにのう・・・しかし、お前のその特技というか能力は、喜助の奴がぜひ貸してほしいといっておったぞ」
琥珀「喜助様がですか?!」
夜一「うむ。店の商品管理に使いたいといっておった」
日番谷「・・・おいっ。それくらい自分でやれよ」
琥珀「わ〜〜嬉しいです!」
日番谷「明塚も素直に喜ぶなよ・・・」
時雨「いえ、いえ、あれって結構大変なんですよ。管理人も言ってました」
日番谷「・・・お前と管理人はどういう繋がりだよ・・・」
夜一「・・しかし、琥珀は何故そこまで喜助の事を尊敬しておるのじゃ?」
琥珀「あ、それはですね。昔、1度喜助様とお会いしたことがございまして」
夜一「そうなのか?お主は確か儂らが尸魂界におった時は、軟禁されておったのではないのか?」
日番谷「・・そうなのか?初耳だぞ、それ」
時雨「まあ、多分知ってるのは、俺たち零番の者と、四大貴族を始めとする上級貴族の一部くらいでしょうから・・・」
夜一「儂もこれでも元は四楓院家の当主じゃからな。明塚の末息子が血縁の者たちに軟禁されておると、噂くらいは聞いておった」
琥珀「まあ・・・そういうことです」
日番谷「・・・なんで軟禁なんてされてたんだ」
琥珀「それはその・・・家庭の事情というやつで・・・」
日番谷「・・・どんな家庭の事情だよ」
琥珀「あはははっ・・・(苦笑)そんな大したことでもないので・・・」
日番谷「・・・大したことだろうが」
琥珀「と、とにかく・・僕が喜助様と初めてお会いしたのは、その軟禁から1度抜け出した時です」

夜一「よく抜け出せたのう・・・」
琥珀「偶然なんですけどね。・・でも、後でバレて物凄い目にあいましたが・・・」
日番谷「・・・・・・(本当にどんな家庭の事情だよ)」
琥珀「で、その時喜助様の目の前で僕の特技を見せるような出来事があったんです」
日番谷「・・そのでたらめな記憶力か?」
琥珀「デタラメって・・・;とにかく、その時に喜助様に誉められて、将来技術開発局に入らないかと言われたんです」

夜一「そんなことがあったのか」
琥珀「はい!僕それまで人に誉められるようなことがありませんでしたから、本当に嬉しかったんです!!」
夜一「それで喜助の事を尊敬しておったのか・・・納得がいった」
琥珀「はい。だからこそ、涅嫌いなんですよね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
日番谷「今・・・なんか、琥珀が黒かったぞ」
夜一「ああ・・時雨並みにな・・・」

時雨「涅絡むと琥珀はいつもこんな感じですよ」
日番谷「お前も涅の話題が出た途端、いつも以上に黒いぞ!」
時雨「そうですか〜〜?まあ、俺たち十三隊の隊長の中でも涅が1番嫌いですから」
日番谷「ああ、それは解る・・・あいつにだけ名前の後に隊長ってつけてないからな・・・」
時雨「だって俺たち、十二番隊隊長は今でも喜助様だと思ってますから。無論、技術開発局局長も、ですが」
琥珀「その通りです(きっぱり)」
日番谷「・・・・・頼むから、涅の野郎を抹殺するなんて事はするなよ」
時雨「大丈夫ですよ。そんなことしませんから・・・・・・・隊長が命令されない限りは」
日番谷「おいっ」
夜一「が命令すればするのか?ふむ・・・まあ、お前達ならそうじゃろうな」
日番谷「・・お前も納得するなよ」
時雨「まあ、大丈夫ですよ。俺たちはともかく、涅を殺めたくらいのことで隊長が罪をかぶせられるのは嫌ですからね」
琥珀「その通りです」
日番谷「確かに・・・」←そこは何故か納得する
夜一「うむ、まったくじゃ」

時雨「・・・じゃあ、次いきましょうか」
日番谷「・・・・・んっ?」←なんか違うような気がすることに今気づいたがスルー
時雨「俺はですね〜地下で剣術の稽古ですかね」
日番谷「地下なんかあったのか?あそこ」
琥珀「ありますよ。地下道場ってやつですね。結構広いですよ、あそこ」

時雨「あとは・・・隊長のよりよい生活のために日々暗躍してるくらいですか」
日番谷「おいっ」
時雨「えっと・・次は・・・」
日番谷「いや、だから待てよ!暗躍ってなんだよ?暗躍って・・・」
時雨「・・・・・・」
日番谷「その無言のまま笑顔は明らかに不吉なんだよ・・」
時雨「そうですね・・・最近は隊長と日番谷十番隊長のいちゃつき場面をカメラにおさめることも」
日番谷「更に待て!っていうか、それネガごとこっちに渡せ!!」
時雨「・・・牡丹は家事全般ですね」
琥珀「湖帆も時雨副隊長と同じで稽古が多いですよね。あ、たまに氷室三席とどっかに食べに出てますね」
時雨「捺芽はその辺ぶらぶらしてることが多いな」
琥珀「そうですね・・・僕たちの日常って大体こんなところですね」
時雨「隊長の現状の日常は言わずもがなだしな・・・」
琥珀「日々、料理の研究ですね。主に日番谷十番隊長のために。結構羨ましいです」
時雨「じゃ、そういうことで今回も終わったので。また次回――」

時雨、颯爽と退場

日番谷「・・・・・・逃げた」

夜一「うむ。まさしく逃げたのう。しかし、見事な瞬歩じゃ」
日番谷「〜〜〜〜〜逃がすか!!」

日番谷、時雨を追って退場

琥珀「・・・行ってしまいましたね」
夜一「そうじゃな・・・しかし、そういうお前も時雨に合わせていたようじゃが」
琥珀「後が怖いですから・・・それになんというか・・ノリです」
夜一「ノリか・・・」
琥珀「はい。ノリです・・・」
夜一「・・・まあ、良い。司会もいなくなったことじゃし。我々もそろそろ終わるとするか」
琥珀「あ、はい。次回の司会補佐は霧生になります」
夜一「まあ、順番でいったらそうじゃろうな。では帰るとするか。・・ああ、琥珀」
琥珀「なんですか?夜一様」
夜一「後でここで最初に話していた内容の続き・・・一緒に語らんか?」
琥珀「っ!はい、是非!!」
夜一「じゃが、2人だけではちと寂しいのう。時雨はああいう状態じゃし・・他に誰か誘うか」
琥珀「はい。では霧生と牡丹五席あたりでも」
夜一「私的には湖帆も入れたいから、この3人辺りを誘うか」
琥珀「はい。では皆様、また次回をご期待ください」
夜一「さらばじゃ」




毎回のことながら・・涅隊長ファンの皆様・・・申し訳ございません;













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