自動点灯装置取り付け


ALPHA NL-111
 「ALPHA NL-111」という光センサーキットを見つけました。 本来は、暗くなったらLEDイルミを自動点灯させるためのものですが、 これをスモールランプの自動点灯装置に流用してみました。
 ちょっとした高級車に付いている、暗くなったら自動的にヘッドライトが点灯する装置のことです。 最近ではマーチクラスの車でも付いているようですが、十数年前の車にはそんな便利なものは付いていません・・・。 ホントはヘッドライトも自動点灯できればいいんですが、1系統しか制御できないのでとりあえずスモールランプだけ制御するようにしました。



 光センサーキットの説明図です。
 電気回路的には、入力側に適当な電源をつないで、出力側に負荷をつなげはいいだけです。とても簡単です。
説明図


 では実際の回路図例です。 回路図
 今回のポイントは、スイッチを付けたかったこと、リレーが必要だったこと、ぐらいのような気がします。


(a)光センサーキット 入力側

 適当な電源に接続します。 常識的に考えて、車から離れるときにもライトが点灯するのは困るので、キーを回したときのみ動作、つまりONかACCの信号に接続します。 信号の取り方はETC取り付けの方に簡単に触れているので、こちらを参考にしてください。
 ここでポイントになるのがスイッチです。スイッチを付けずに直接電源を接続すると、ライトを点灯させたくない場面でも自動点灯してしまい、 消灯できないことがあるかもしれません。そこで強制消灯させるためにもスイッチを取り付けています。
 本来であればON/ACCと光センサーキットの間にスイッチを入れればいいのですが、ちょうどいいところにデイライトのスイッチがあったので 今回はこれを共用することにしました。
 ちなみに、青点線内がデイライトの回路です。光センサーキットは、デイライトのLEDと並列接続させています。これでスイッチ問題は解決。


(b)光センサーキット 出力側

 このキットはLED駆動が前提のため、定格電流は0.25Aとかなり小容量です。 いくらスモールランプとはいえ、これでは電流能力が全然足りませんので、リレーを使うことになります。 というわけで、光センサーキットの出力側にはリレーを接続しています。
 ちなみにこのリレーも、Easy Light Thuing(自動調光システム)のリレーが余っていたので流用です。


(c)リレー 入力側

 実際にスモールランプを駆動するための電源を接続します。 こちらは常時電源でも特に問題ないです(ACC/ON電源でもいいです)。


(d)リレー 出力側

 スモールランプ点灯時に+12Vになる信号線に接続します。
ヘッドライト周り、テールランプ周り、メーター周り、オーディオ周り、灰皿照明等いろいろありますが、 回りまわって結局全部繋がっているので、どこに接続しても問題ないはずです。 一般的にはオーディオのイルミ信号に繋ぐのが一番わかりやすいかと。


インプレ

 当初の一番の目的は、昼間にちょっと暗いトンネル(高速道路のトンネルとか)に入ったときに自動点灯してくれることでした。 これについては特に問題なく作動しています。
 最初に触れたとおり、スモールランプだけで、ヘッドライトは自動点灯しない件についても、 もともと前方側は常にデイライトが点灯しているので、対向車対策としては問題はないと思います (前方が見えないぐらい真っ暗なトンネルであれば、ちゃんと手動でヘッドライトを点灯させます)。 どちらかといえば後方側のテールランプが自動点灯することが安全面ではポイントかと。
 でも課題がないわけではなく、一つ目はセンサーの感度調整ができないこと。 適当な暗さになったら反応するようにセンサーの位置を微妙に調整していますが、いまいちシックリきません。 分解してcdsと直列に半固定抵抗を入れてやった方がいいかも。
 二つ目の課題は自動点灯したときにライトがちょっと暗いこと。 (c)(d)の接続に使った配線が細かったせいか、けっこう引き回しているせいか、電圧降下を起こしているようです。 普通にスモールONしたときと比べると、明らかに暗いです。 電源系の幹線は太めの配線を使うべきだったようです(そのうち取り替えるかも)。