【DM】:そして翌朝。普通に登校してくるのは……かなんだけか。
【かなん】:朝になったら学校に行かなきゃならんわけで。卒業生のアニキに聞いてもいいのですが、家庭内別居なので何も言わずに登校。
【DM】:(寒い家庭だなあ)
【暁龍】:普通を「装って」登校します。
【かなん】:校内で会ったら叫ぶぞそれはw
【千波矢】:どきどき緊張しながら登校です。
〜朝 矢束高校・1−C教室〜
【DM】:というわけで、朝のホームルームも終わりに近づいたとき。
【担任】:「おう、今日は転校生を紹介するぞー」
【暁龍】:きたーw
【クラス全員】:「おおーっ!」
【担任】:「さ、須王。入りなさい」
【千波矢】:「はい。(どきどき)」
【かなん】:「あれ?……あーっ!」思わず声でますねw
【千波矢】:「え?あ、檜原さん!?」
【担任】:「えー、今度お家のご都合で矢束市に引っ越してきた須王千波矢さんだ。……なんだ、顔見知りか?」
【千波矢】:「あ、はい。昨日色々お世話になって」
【かなん】:「千波矢ちゃん! うちのクラスだったの?」とまぁ、周囲置いてけぼりですがw
【担任】:「ゴホン。檜原、静かに」
【かなん】:「あ、スミマセン……」と席について黙る。
【担任】:「クラスのみんなとは初めてだな? 須王、自己紹介をしてくれるか」
【千波矢】:「はい...えっと、今度こちらに引っ越してきた須王千波矢です。みなさんよろしくお願いします(ぺこり)」
【クラス全員】:パチパチパチと暖かい拍手〜
【一般生徒A】:「かわゆいアル〜〜!!」
【DM】:おまえか(笑)
【かなん】:あんたもこのクラスかいっっ!
【千波矢】:wすごいクラスw
【暁龍】:濃いメンツですねw
【かなん】:まぁ、2−A(聖羅たちのクラス)ほどじゃないですけどw
【生徒たち】:「よろしく!」「なんでも聞いてね!」「以後よしなに……」「マルカジリ」
【担任】:「あー静かに。こんな時期で不安もあるだろう。みんな、いろいろ助けてやってくれ。席は……そこでいいかな」
【千波矢】:じゃあ少し頬を紅くしたまま席に着きます。
【DM】:まあ「内気」ですから。
【かなん】:そですね。よくわたしと打ち解けてくれたなーと。
【千波矢】:あまりに困っているようでほっておけなかったんです。
【DM】:同情を誘ったらしい(笑)。それはいいとして、そんな感じでホームルーム終わり。なぜか暁龍も普通に2年の授業に混じってます(笑)
【暁龍】:なぜかw
【DM】:まあそんなこんなで授業はつつがなく終わり。
【かなん】:休み時間になったら、千波矢への質問攻めを整理しながら「噂」について情報収集!
【DM】:休み時間には千波矢さんが質問攻めにあったりといったイベントを挟みつつって先を越された!?
【千波矢】:クラスメイトの質問に相槌をうちながら小耳に挟みます。
〜昼休み 1−C教室〜
【女子生徒A】:「ほら、やっぱりあの話と関係あるんじゃない?」
【女子生徒B】:「まっさか〜」
【かなん】:「あの話?」さぁ、カットインして収集だ!
【女子生徒A】:「かなん、知らないの? 今、学校で噂の怪談」
【千波矢】:「怪談?」
【女子生徒B】:「そう、それは夜のことでした……」
【かなん】:「最近色々忙しかったから……怪談かぁ……」顔蒼くしながら聞いてます。
【女子生徒B】:「この前、ちょっと用があって夜に学校まで来た生徒がいたらしいのね。そしたら、校庭に人影が見えるじゃない」
【かなん】:「校庭に?」
【女子生徒A】:「そう、あの裏庭のほう。普段は誰もあんなところに行かないじゃん? で、その生徒が近づいてみたらしいんだ。そしたら……」
【女子生徒B】:「そこにいたのは……」
【かなん】:「そこにいたのは……(ゴクリ)」
【一般生徒A】:「ゴクリ、アル。」
【DM】:おまえか! 2!
【かなん】:変なところで割り込むな〜!w
【女子生徒A】:「昔の鎧を着た男が歩いてたんだって。こう……がちゃり……がちゃり……って」
【千波矢】:はっと目を丸くします。まさか!?
【女子生徒B】:「しかも、その男には、首がなかった……そしてその生徒にこう言ったんだってさ」
【かなん】:「(ガクガクブルブル……)」)
【千波矢】:思わずかなんの方を...。
【鏡太郎】:「『俺の首を返せ〜!』」
【千波矢】:「きゃあああ!!!!」
【かなん】:「ぎゃ〜〜!?」(二つの意味で!)
叫び声にも表れる、育ちと性格の差(笑)。
【鏡太郎】:「2人とも。あとで部室のほうに来てください。では」
【かなん】:「はぁ、はぁ……かいちょぉ〜(涙)」
【千波矢】:「は、はい...(う〜ん、ちょっと苦手だなぁ)」
【女子生徒A】:「……ってことがあったんだってさ」
【かなん】:「う、うん……教えてくれて、ありがと……(涙目)」
【一般生徒A】:「怖いアル。恐ろしいアル。」
【千波矢】:「こわいね...」
【かなん】:「その話って、最近出てきたの?」
【女子生徒B】:「あ、ごめん須王さん! 急にこんな話しちゃって。よくある話だから」
【かなん】:よくあんのかな、その手の話は(苦笑)。
【千波矢】:「ううん、大丈夫だよ(にこ)」
【かなん】:いろんな意味で強い子だな……
【千波矢】:一応「演技」してます。
【女子生徒A】:「最近……なのかなあ。あ、こういう話はかなんのほうが詳しいじゃん!」
【かなん】:「詳しいのは会長の方だってば! わたし、この手の話大嫌いなのに……(しくしく)」
【女子生徒A】:「え、ホントに?(きらきら) じゃあこんな話もあるんだけどね……」と休み時間は怪談を聞かされます。
【暁龍】:ヒドイ(笑)
【かなん】:多分、かなんの百面相が楽しいんだと思うw
【千波矢】:聞かされちゃいます...ほんとは怖いんだけど(笑)。
【DM】:で、何ごともなければ放課後。
〜放課後 オカルト研究会部室〜
【かなん】:そんな感じで……放課後は部室ですね。呼び出し喰らってますし。
【暁龍】:では、シャオロンも部室に行きます。
【千波矢】:「あ、檜原さん、私ちょっと用事が...」
【かなん】:「え? 会長にはいっとくけど、早めにね?」
千波矢さんは今のところ、個人的に事件に関わるつもりのようです。
【DM】:千波矢さんは別行動と。では部室組から始めましょう。
【千波矢】:「ごめんね!すぐに行くから!」と言って裏庭へ行きます。
【かなん】:千波矢ちゃんの単独行動か……まぁ、隠すつもりなら仕方がないか。「こんにちは〜」と部室に入りますです。
【暁龍】:「よう」
【鏡太郎】:「ああ、来ましたか。李君も、入学おめでとう」
【かなん】:その言い方はw
【暁龍】:「入学したぜッ!…って、そうなのか?まあそういうことにしとくけどよォ……。」
【鏡太郎】:「須王君は?」
【かなん】:「千波矢ちゃんは用事があるそうで……後で来るそうですよ」
【鏡太郎】:「(わけ知り顔で)ああ、なるほど……ではまずこちらの話をしましょうか」
【DM】:昨日の石を机の上に置きます。
【鏡太郎】:「これ、何だと思います?」
【かなん】:例の『火』の石ですよね。「うーん……ピラミッド型としか見えないです」
【暁龍】:「何だァ?『火』って書いてあった石ころじゃねえか。」
【鏡太郎】:「ヒント。5つ並んでて、真ん中に火がくるものは?」
【かなん】:「5つ並んで? 曜日じゃないし、五行は違うような……(素で分らない)」
【暁龍】:「『五行』……じゃあねえしなぁ。」
うーん、さすがに馴染みがなかったか。
【鏡太郎】:「正解は仏教で言う"五大"、地水火風空ですね。石塔婆の一部ですよ、これ」
【暁龍】:「石塔婆?」
【かなん】:「卒塔婆……お墓の後ろに立ってる木って、そんな名前じゃないでしたっけ?」
【千波矢】:五輪の塔(?)
【鏡太郎】:「ああ、仏塔……お墓みたいなものだと思ってください。そう、卒塔婆と同じものですね。そもそもこれはサンスクリット語のストゥーパを語源に持ち……」
【暁龍】:「判った判った!」押し留める。
【かなん】:「あー、会長。あんまり長いと焦点がぼやけますんで……」
【暁龍】:「その石塔婆とかってよォ、もしかして、昨日の事件に関係あんのか?」
【鏡太郎】:「(あっさり)分かりません」
【かなん】:「はぁ……そんなことだろうと。情報不足ですか?」
【鏡太郎】:「これだけじゃねえ」
【暁龍】:「何もわからねえ、か。」
【かなん】:「曰くつきだってことはとりあえず分かった感じですけどね」
【暁龍】:「参ったなぁ、昨日その石投げちまったよ……」
【鏡太郎】:「祖先は大事にしないとね」
【かなん】:木の下にその手のものがあるって、大抵ロクなもんが埋まってないですよ。「ああ、それで昨日は罰が当たるって」
【鏡太郎】:「そうそう、本来五輪塔ってのはこういう形をしてるんです」と、どこかの本を引っ張り出す会長(DM、プレイヤーに資料を見せる)。
【かなん】:あ、なるほど。5つ重なってるうちの真ん中ですね、確かに。
【千波矢】:なるほど。
【鏡太郎】:「これより上の部分はありませんでした?」
【かなん】:「コレしか見つかりませんでしたよ?」
【鏡太郎】:「……ふうん、そうですか」
【暁龍】:「他の部分は、どっか別の場所に埋まってる、とかかァ?」
【鏡太郎】:「さて……? ああ、用というのはこれだけです」
【かなん】:「そうですか?このことは千波矢ちゃんに伝えておきますね」
【暁龍】:真家に「アンタは、事件については何も聞いてねえのか?」
【鏡太郎】:「さあ、噂以上のことは」
【暁龍】:「あ、そ。じゃあ、君はどうヨ?」>かなん
【かなん】:「えっと、それが……」と言いにくそうに休み時間の怪談話を。
【暁龍】:「ほおぅ、鎧武者、ね。」
【かなん】:「そうだ、千波矢ちゃんを後でここに連れてくる必要はありますか? コレしか用事がないなら伝えときますけど」
【鏡太郎】:「そうですね……向こうで何があるか、その結果を見て考えてください」
【DM】:おっと、かなんは<文学>持ってましたっけ?
【かなん】:消しちゃいました(汗)。
【DM】:ああ、ならいいです(笑)。
【かなん】:??? まぁいいんですが。というか、会長は知ってるようだな、千波矢のいる場所を。
【千波矢】:ぞくっと寒気がw
【鏡太郎】:フフフ。
【かなん】:まぁしゃあないので。「向こう、ですか?」わからないながらも「まぁ、他に何か分るかもなので、実地調査に行ってきまーす」と。
【鏡太郎】:「行ってらっしゃい。では、私は昼寝の時間ですので」
【暁龍】:「お、待て待て俺も行くぞ」
【かなん】:「あ、シャオロンさんも。じゃあ一緒に行きましょっか。会長、おやすみなさい〜」と出て行きます。
【暁龍】:「邪魔したな」と部室を出ます。
〜裏庭〜
【DM】:で、千波矢さん。
【千波矢】:はい。誰もいないかな...ときょろきょろしながら裏庭に行きます。
【DM】:あなたは昨日の桜の前まで来ました。人はいませんね。
【千波矢】:誰も居ないかしつこく見回しながら、樹に手を当てて目を閉じます。
【DM】:演出で来たら、こちらも答えなければいけないではないですか(笑)。
【少女の声?】:「た…すけて……」
【千波矢】:風も無いのに髪や服がはためきます(...桜さん。あなたの声を聞かせて?)
【少女の声?】:「ああ……あなたは……」
【千波矢】:(あなたなの?昨日語りかけてきたのは?)
【DM】:声はややはっきりしてきます。
【少女の声?】:「そう、ずっと呼びかけていました……私たちを助けてくれる人が現れるまで……せめて警告を発するために……」
【千波矢】:(助ける?...どういうこと?...もしかして、「刀」と何か関係あるの?)
【少女の声?】:「ああ……刀を取り返さなくては……あの人はいつまでも安らかに眠れない……」
【千波矢】:(あの人?ねえ、私にできることがあったら教えて?)
【少女の声?】:「あの人の霊を鎮めて……そして取り返して……」
【千波矢】:(刀を取り返したらいいのね?)
【少女の声?】:「刀、と……私たちをこの地に結びつけているもの……」
【かなん】:さて、ここで登場かな?「あ、千波矢ちゃんこんなところにいたんだ?」
【暁龍】:「おお、えーと…須王!」
【千波矢】:「(どきっ!!)あ、ひ、ひ、ひのはらさん....あ、と、き、ききのうの、えーと...シャオロンさん...?」
【暁龍】:「おう。何してんだ、こんなとこで?」
【千波矢】:「あ、え、えーと...そう、この桜の樹の様子を見ていたんです。何とかならないかなぁって。」
【暁龍】:「樹?」といって、桜の樹を見上げます。
【桜】:「…………(ざわざわ)」
【かなん】:「そういえば、ずっと気にしてたよね、この樹……」
【DM】:他のふたりにも、何かを語りかけようとしているかに見えます。
【かなん】:「あ、そうだ! いま会長から言われたんだけど……」と、部室での一幕を説明。
【千波矢】:「ごめんなさい!何だかすっぽかしたみたいで...」
【かなん】:うーん、わたしになにか受信する手段があるわけでもないのだけれど……樹に手を置いてみはするけれど。
ま、このあたりはかなり適当にルールを解釈してますからね。
【暁龍】:「なんか、妙だなぁ……この樹。」
【少女の声?】:「あなたたちも……」
【千波矢】:「桜さん!?」
【DM】:千波矢さんが聞いたのと同じ声が、2人にも聞こえます。
【暁龍】:「ッ!?」
【DM】:ただし、それはとても弱々しいものです。
【かなん】:うそぉ!?「え、えと……どなたですか?(恐る恐る)」
【暁龍】:「おいおい、はは…『樹』が喋ってやがる。」
【DM】:ではかすかにですが、少女の声が聞こえるようになります。同時に、3人の頭の中に声の持ち主のイメージが浮かびます。君たちと同じか、少し上ぐらいの年の少女。
【千波矢】:「あなただったのね?」
【DM】:あ、3人とも知力判定してみてください。
【かなん】:5成功!
【暁龍】:失敗やがなw
【千波矢】:4です〜。
【DM】:かなんは気付くけど、どことなく千波矢さんに似てなくもないかな。
【かなん】:千波矢ちゃんに?……頭の隅に置いとこう。千波矢ちゃんにウラがあるのは確実なので。
【千波矢】:「助けてほしいって...この子。」とひとりごとのように。
【暁龍】:「『助けて』?」
【かなん】:「えと……確かに異常だもんね。5月になっても咲かないなんて。病気だったりするの……?」
【少女の声?】:「そうではないのです……」
【DM】:で、千波矢さん。聞いてるつもりだった声が、いつのまにか自分の口を通して発せられていることに気付きます(笑)。
【かなん】:トランスしてる!?
【暁龍】:わぁッ!昨日の「かなん事件」があっただけに、身構えます。
【少女の声?】:「少しだけ、力をお貸しください……」あ、千波矢さんも普通に喋れますよ。
【千波矢】:「(はっ!)あ、あわわ、今のは何でもなくって、あのその(あたふた)」
【かなん】:「はい……」千波矢が撤回しようとするのは無視っ!
【DM】:二重音声でお送りしております。
【暁龍】:二重音声w「力を貸せ、だァ?」
【少女の声?】:「はい。そうでなくても、せめて警告にと」
【暁龍】:「回りくどいなぁ、何が云いてぇんだッ」と、千波矢に詰め寄ります。
【千波矢】:泣いちゃいそうな顔で「ご、ごめんなさい〜。
【暁龍】:「ごめん……ああッ二重音声がもどかしいッ!!」
【かなん】:「わたし、もうちょっとで千波矢ちゃんを殺しちゃうかもしれないところでした……それがあなたにも関係あるのなら、いくらでも力を貸します」
【少女の声】:「ありがとうございます……頼みというのは、この場所のことなのです」
【かなん】:「場所、ですか?」集中しきってるもんだから、千波矢と真顔で対面してる状態。
【少女の声】:「はい。我々の眠りを乱し、あるものを奪った者がいるのです」
【千波矢】:「あ...さっきのあの話ね?」
【少女の声】:「私がこうやってお話しできる時間も、残り少ないのですが……」とわずかに少女の声がかすれる。
【かなん】:それじゃあさっさと本題を。「あるもの、とは?」
【千波矢】:「刀を、取り返すのね?」
【暁龍】:「『カタナ』?どっかでそんな話を聞いたような……。」
【少女の声】:「あの人の首と、守り刀……」
【かなん】:「く、首……」(あれか!あれなのか!?)
【暁龍】:「『首』だとッ!(昨日の件を思い出す)」
【千波矢】:(そうか、そういう...)
【かなん】:「そ、それだけですか?」
【少女の声】:「はい……奪った者たちについては何もわかりませんが……せめてこちらからも、何かのお力添えを……」
【千波矢】:樹に触れて「大丈夫だよ。きっと助けてあげるから。」
【かなん】:「『あの人』って、一体どなたでしょうか……名前など分れば、調べやすいと思うんです」
【少女の声】:「あの人の名前は…………」だんだんと少女の声が消えていきます
【暁龍】:「お、おい、待てッ!」またまた千波矢に詰め寄ります。
【かなん】:ああっ、核心が!核心が!
【少女の声】:「ああ、もう時間が……」(笑)
【暁龍】:(笑)
【千波矢】:「待って!桜さん!」シャオロンにびくつきながら。
【かなん】:「せ、せめてなにか犯人の手がかりを〜!」わたしも千波矢ちゃんに詰め寄る!
【暁龍】:千波矢の肩をがっしと掴みますw
【千波矢】:「え、え?(あわあわあわ)」
【少女の声】:「すみません……しばらく後に、またお会いしましょう……」
【暁龍】:「待たんかいーッ!」
【少女の声】:「…………」
【かなん】:「き、消えてしまった……(かくん)」
【千波矢】:「(硬直)」
【DM】:さて、少女の声が消えると同時に、桜の木の陰から人型をした緑色のものがわらわらと出てきます。
【かなん】:「……はい?」(キョトン)
【暁龍】:「なッ……!」千波矢の肩から手を離して、身構えますw
【DM】:ある者は根にしがみつき、ある者は木の陰から、こちらをうかがっているようです。体長は30cmぐらい。
【千波矢】:「な、なんなのこれ...?」
【暁龍】:「……『妖怪』とか、『悪魔』とか…そういうもんだろ……。」
【かなん】:「さ、さぁ……?」もういいや、ばれてるし。とGUMPを取り出します。アナライズ〜。
【緑色のなにか】:「(首を120°傾けて)きゅ?」
【かなん】:「ん?(反対側に60度くらい)」
【千波矢】:「(あれ?なんかかわいい...?)」
【DM】:では、さっそくアナライズで振ってみましょう。
かなんが使っているのは悪魔識別システム、通称DAS(Devil Analyze System)。対悪魔戦用に開発されたプログラムで、技能判定の成功度に応じて悪魔の能力を知ることができます。
【かなん】:コンピュータ操作でいいんでしたっけ? 目標は14。…5成功。結構分りますね。能力値の一部とか。
【GUMP】:「地霊コダマ。神族:国津神。能力はどうせ後で分かるので略ですョ」
【かなん】:実際には表示されてんでしょうがw 「コダマ……だって。国津神ってことは、日本の妖怪?」とまぁ、二人に画面を見せてはみるです。
【暁龍】:「おおッすげえッ!COMPの画面初めて見たッ!」
【千波矢】:「コダマさんって言うんだ〜。」
【コダマ】:「うん、ボク地霊コダマ! 姫様の樹に住んでるんだヨ」ちなみにコダマについては『真V』か『もののけ姫』をイメージ……ってどっちも同じか。
【暁龍】:同じですね(笑)
【千波矢】:まったくw
【かなん】:話しかけてみますか。「姫様の……ってことは、さっきの子がお姫様?」
【コダマ】:「姫様は姫様ダヨ」
【千波矢】:「うわ〜かわいい〜」思わずコダマの所に行ってみます。
【暁龍】:「お、おいおい!」
【コダマ2】:「こっちにも姫様ダヨ」
【DM】:千波矢さんの肩やら頭やらにひょいひょいと登ってきます。
【千波矢】:「え?(きょとん)だって悪い子たちじゃないみたいだよ?」
【暁龍】:「そう…なのか?(目を白黒)」
【かなん】:「実際悪い子じゃないっぽいけど……確かにあの人に似てたしなぁ……」(ぽりぽり)
【コダマ】:「コダマ悪くないヨ」
【かなん】:「それはわかったから……ねぇ、急に出てきたけど、どうしたの?」
【コダマ】:「姫様に言われたの。キミたちをお手伝いするようにッテ」
【千波矢】:「助けてくれるの?」
【暁龍】:「さっき云ってた『力添え』か……?」と、頭をぽりぽりやります。
【かなん】:「あ、『力添え』ってそういうことなんだ……あの、わたしに力を貸してくれませんか? 仲魔になって欲しいんです」
【コダマ】:「じゃあ反応判定で振ってみて。+4あげるヨ」
【かなん】:DMw
【かなん】(ダイス):ころころ... 3D6: 3D6: (6, 1, 6) = 13 = 13
【DM】:おお、いい目だ。
【かなん】:+4して17!
【DM】:「とても良い」。
【暁龍】:グッド!
【かなん】:よかったぁ……初めての仲魔なのですっ!
【コダマ】:「うん、ボク地霊コダマ! コンゴトモヨロシク!」
【かなん】:「よろしくね、コダマくん」とまぁ、DDSにデータを取り込みます〜。
【暁龍】:『真・女神転生』っぽくなってきた(ワクワク)。
はい。メガテン最大の特色のひとつ、悪魔との交渉および契約でした。
ランダム遭遇における交渉――"会話戦闘"はもう少し複雑ですが、ここでは初めから協力的な悪魔であるとして、1回の反応判定で済ませています。
【コダマ】:「用があるときは呼んでネ」
【かなん】:「うん。それじゃあ、またね」
【DM】:DDS、そしてDASのデータベースにコダマのものが加わります。
【かなん】:とまぁ、本格的にサマナーになっちゃったとやった後で愕然とするのですがw
【暁龍】:遅ッ(笑)。
【かなん】:いや、いままで仲魔になってくれた悪魔がいなかったんですよ。
【DM】:あ、サマナーの人はシートに仲魔の名前と反応判定の数値を記録しておいてください。基本的に固定値なので。
【かなん】:はーい。17でしたね。
【千波矢】:「行っちゃった...?」
【コダマ2】:「ボクらはここにいるからまたお話できるよ、姫様」
【千波矢】:「姫様?わたしが?」
【DM】:仲間になったのは1で。樹の陰にはコダマ15ぐらいまでいるからね(笑)
【かなん】:とりあえずですね、コダマくんを仲魔にして……刀でしょう?んでもってわたしに憑依したのはどうも武者っぽいとなると……。
【暁龍】:コダマを召喚したところで、『守り刀』に関する情報って、得られそうではないですよね?
【DM】:さあ……
【かなん】:召喚というか、まだ目の前にいるんだから。直接聞いちゃいましょう。
【コダマ2】:「ボクに何か用?」
【かなん】:DAS使って「えっとね。姫様が『刀』を取り返して欲しい、っていってたけど、その刀ってどんな刀?外見でもいいし、由来でもいいよ」
【コダマ2】:たぶんDCS(悪魔会話システム)のことだろうけど、今は必要ないですよ(笑)。
【暁龍】:DCS無しでも、喋れるんですか?
【かなん】:あ、DCSっすね(苦笑)。交渉じゃないから大丈夫?
【DM】:喋ることはできます。DCSは、悪魔が任意にしかけてくる「シンクロ」を防ぐためにあるわけですね。
【暁龍】:なるほど。
ということにしています。今のところ。
『デビルサマナー』では翻訳機のような扱いでしたし、これも作品によって様々ですけどね。
【かなん】:今は大丈夫ですね、それなら。じゃぁ使わないで今の質問をします。
【コダマ2】:「うーん(首を240°ほど傾けて)わかんないや」
【コダマ3】:「あ、ちょっと待って」
【かなん】:「そっかぁ……ん?」
【コダマ3】:「姫様が大事にしてた刀だよ。でも、誰かが持ってっちゃった」
【かなん】:「誰かって、どんな人かはわかる? 本当に小さなことでもいいんだけど……」
【コダマ3】:「ニンゲン。2人組だった」
【かなん】:ニンゲン以上にはワカランかぁ……でも複数犯と分ればよろしい。「そっか。ありがとね」
【暁龍】:「んじゃあよぉ、『首』については何か判んねぇか?顔とかよォ?」
【コダマ2】:「首は後からここに移されたの」
【暁龍】:「後から?」
【コダマ2】:「姫様の後から。一緒にいられるように、って」
【暁龍】:「首だけで、か?」
【かなん】:……なんとなく構造が分ってきたね?
【コダマ3】:「首は大事なの」
【かなん】:「大事だよね。首は今どこにあるの?」
【コダマ4】:「首はここにあるけど、ここにはないの」
【暁龍】:「何?」
【千波矢】:「?どこにあるの?」
【かなん】:どーいうこっちゃ?
【暁龍】:「『ニンゲンに持ってかれた』んじゃあないのかッ?」
【コダマ3】:「ニンゲンが持ってっちゃった。そしたら怒ったの。姫様は泣いてたよ」
【暁龍】:「『首』が怒ったんだな?」
【コダマ2】:「うん」
【千波矢】:「それで...」
【かなん】:「……そりゃ姫様泣くし、首も怒るわ(汗)」
【暁龍】:「……『ここにはあるけど、ここにはない』ね。」
ここではわざとわかりにい喋り方をしています。
コダマは依代(よりしろ)とする樹の記憶を分け持っており、その周辺で起こったことについて幅広い知識を持っています。反面、個々の人間を判別するのは苦手で、覚えている物事の時系列も曖昧なのです。
曖昧な言い方をしておいてその隙にシナリオを考えている、なんてことはないんですよ。ないったら。
【コダマ4】:「……こっちなの」
【DM】:コダマはトコトコと歩き出します
【暁龍】:「ついて……いくぜ?」
【千波矢】:「どうして首を持っていってしまったのかな?」
【コダマ2】:「(首を一回転させて)わかんない」
【千波矢】:「そう...」コダマについて行きながら。
【かなん】:「理由が、わかんないよね……」ついていきます。
【DM】:コダマは桜の裏の雑木林に入っていきます。前にも説明しましたが、そこはちょっとした丘になっています。
〜神社 ……?〜
【コダマ4】:「刀はここにあったの」
【DM】:とコダマが指す先には、古い、小さな社が。
【かなん】:「ここ……なの?」祭られてたんだね、ひっそりと。
【暁龍】:「ほう。」……最近荒らされたような形跡とかはありますか?
【DM】:では<発見>+2で振ってみてくれますか? なければ視覚−2で。
【千波矢】:むー。
【かなん】:全員失敗か……
【暁龍】:何も判りません。「うーん……」
【かなん】:じゃあ、社自体のほうを調べてみましょう。お札とか奥にないだろうか。
【DM】:ああ、普通の構造ですね。ただ、扉の上に札がかかっているのがわかります
【かなん】:札、ですか?何とかいてあるでしょう……?
【DM】:あ、木札ね。「弓良神社」……と読めます。多分。
【かなん】:なんじゃそりゃ?「矢束中央駅近辺」で地域知識持ってるんですが、こころあたりはあるでしょうか?
【DM】:あ、そうなのか。忘れてたなあ……では判定してみてください。そして千波矢さんも知力判定を。
【千波矢】(ダイス):ころころ... 3D6: 3D6: (3, 5, 4) = 12 = 12
【かなん】(ダイス):ころころ... 3D6: 3D6: (3, 2, 3) = 8 = 8
【かなん】:5成功!
【千波矢】:ぴったりです。
【DM】:まず千波矢さん。
【千波矢】:はい。
【DM】:あなたが今の家に入ったとき、一族の家系図を叩き込まれたんですが、その中に「弓良」という家名があったようななかったような。
【千波矢】:「弓良...?何か見たことがあるような...。」
【かなん】:……なるほど、血縁か。
【DM】:しかも本筋とは関係ない情報だったりします(言うな)。
【暁龍】:関係ないんだ(笑)
【かなん】:とりあえず、姫様言われた理由の一端は出てきた感じw
【千波矢】:そういうことなのかw
あくまでも背景に関わることなので深入りせず本筋(奪われた刀と石)を追ってね、というDMからの宣言でした。これがうまく伝わっていなかったようで……。
【DM】:かなんはこの辺りに伝わる民話を思い出しました。
【かなん】:郊外に珍しい地元っ子ですっ!(ぶい)
【DM】:この地の豪族の娘と、ある若い武将の悲恋の物語……だったような。それに確か桜が関わっていた覚えがあります。
【かなん】:えっと、どうして「弓良」で思い出したんでしょう?
【DM】:今までの流れから、急に思い出したんだ!(笑)
【かなん】:まぁ、確かにいろいろ要素はありましたがw 桜で悲恋ですよね。たしかにあの子はそんな感じでした……「そういえばね……」とこの民話の話を二人にします。
【暁龍】:おおッ!!核心っぽい!
【千波矢】:きましたねぇ。
【DM】:でも、その名前もその話に関連してどこかで聞いたことはあるような気がします。……ホントは<文学>で思い出してもらおうかと思ってたところなんで(笑)。
【かなん】:なるほど、あのときの文学はそれでしたか。
【千波矢】:「そのお姫様とお侍さんって、もしかして...」
【暁龍】:「……だな。」
【かなん】:「多分、そうなんじゃないかと……」
【DM】:詳しいことは思い出せませんが、小さい頃に何かの話で読むか聞くかしたんでしょう。
【千波矢】:「じゃあ、その話を詳しく調べたら、何か分かるかな?」
【かなん】:「多分。……図書館か郷土資料館だね、行くべきは」
【暁龍】:「良しッ!そうと決まれば話は早いッ! 図書館に行くぜッ!」
【かなん】:「高校の図書館にもあるだろうけど……市立図書館かなぁ……」とかなんは先にPCルーム行くんですが。無駄足帽子のために。
【かなん】:防止、か。
【DM】:無駄足を踏むことがなくなるという帽子(マジックアイテム)。
【かなん】:ありそうな施設を確かめてから行く、ってだけなんですけどねw
【DM】:分かってます(笑)。では暁龍は図書館、かなんはPC。
【千波矢】:千波矢はとりあえずかなんについて行くかなぁ。
【DM】:あ、インターネットに繋がってるPCなら部室にもありますが。
【かなん】:あ、それなら好都合。千波矢と会長を会わせとこっと。
【千波矢】:そうだ、会長にお詫びを言っておかなければ。
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