命令を使おう

これまでは変数に代入したり、計算させたりと、簡単なことばかりさせていました。
簡単すぎてパソコンが怠けてしまう心配はありませんが、どうせならもっと難しいことをやらせましょう。


命令の使い方

実はもう命令は使っているんですよ。「Mes」という命令です。
↓これはもう三度目ですね。
命令
1
Mes("Hello! Spinel");

これに使われている「Mes」は命令です。
命令を使うには、以下のような形で使用します。

命令(パラメータ)

こんな形です。
ではパラメータっていったいなんでしょう?

プログラミングの世界では一般に「引数」と呼ばれます。
...読めます?「いんすう」ではありませんよ。「ひきすう」です。
改めて読んでみるとまた変な言葉ですね〜、いや、どうでもいい話ですが。

「Mes」命令の場合は、引数に表示したい文字列を指定します。

引数は1個とは限りません。
命令によっては引数を必要としなかったり、2個や3個の時もあります。
詳しくは命令のリファレンス(→こちら)を参照してください。


何か戻ってくる命令

そしてもうひとつ。命令の中にはなにかを返してくる命令もあります。
戻ってくるものを「戻り値」といいます。「もどりち」と読みます。

例えば「Trim」命令。これは引数に指定された文字列の前後の空白を削除して返します。
あ、値は「返す」って表現します。
Trimの例
1
2
3
4
a = "  ABC  ";
Mes("aの内容は「" + a + "」です。");
a = Trim(a);
Mes("aの内容は「" + a + "」です。");
「ABC」の前後にはスペースが2ずつ入っています。一回目では「  ABC  」と表示されるのに対し、
二回目は「ABC」としか表示されていません。
つまり、Trimという命令が働いて、前後の空白を削除してくれたのです。
そしてTrimが返した値をaに代入してる、って言うわけです。

もう一つ実用的な例を示します。
それは消費税の計算です。2006/06/04日(マニュアルを一生懸命書いていた日)では5%です。

友達の文房具屋で1本100円のペンと5冊で450円の特売ノートを買いました。
その友達は消費税をオマケしてくれないものとします。
消費税計算
1
2
3
4
5
6
Pen = 100;  //ペンの値段
Note = 450; //ノートの値段(5冊で)

Total = (Pen + Note) * 1.05;
Total = Round(Total);
Mes(Total);
税込みで578円でした。これでは1ヶ月のお小遣いの半分以上を使ってしまうので、今回買うのはやめにしました。
...と、消費税の計算なんかもパパッとこなしてしまいます。

5行目で使用されている「Round」というのが命令です。
このRoundは、与えられた値を四捨五入して返します。

便利ですねぇ〜、パソコンって。
前へ / index / 次へ
プログラム言語「Spinel
Copyright © 2005 - Giemsa All Rights Reserved.
NOTES Software.